心に残った詰将棋8

まさか今更このシリーズを書くことになるとは。(笑)
その7は去年の10月です。半年以上の時を経て復活。

で、悩んだ挙句に選んだ作品はこちらです。






田原宏さんの作品。(田原さん、不都合があればご連絡ください)詰パラ195号に掲載されました。195号? この前650号で……かなり昔ですね。

内容は、香の4連捨てがすごいですね。4つ目の香が離し打ちの作品としては、最古のものらしいです。
構想自体は、案外単純です。4二の桂を跳ばせることと、5三の逃げ道を塞ぐこと、この二つの狙いを達成するには、銀2枚が邪魔、という訳です。単純と言っても、それを図化するにはかなりの労力を要したと思われます。

唯一、気になるのは収束です。香捨てが終わった後は流れるような手順で進みますが、ラストの銀取りだけはちょっと……という感じです。
そこで、ちょっといじくってこんなんにしてみました。

33-1ochibo.gif

まあ、僕が改作案やらどうたら言う立場でもないんで、聞き逃して下さって結構です。


それでは、今日はこれまで。また心に残った詰将棋を、紹介していけたらいいなと思っています。



今週の詰将棋出題中! ワールドカップが開催中のためか、解答数少ないです! ほんの数分で解ける(いや数秒か)ものですので、ぜひ解答お願いします。




心に残った詰将棋7

今回紹介するのは、半期賞を受賞した市島啓樹さんの作品です。
(市島さん、もし不都合があればお知らせください)






平成6年の9月号の詰パラに載っていたと思います。

さて手順ですが、絶妙。角筋を止めるという面白い手筋です。
3手目が不成なのは成ると7七歩という手があって、結局打歩詰のままだからです。でも不成だと7七歩には6八歩と打てます。ここで誤解した人が50人いたとか。

そこだけにとどまらず、初手や最終手もカッコいい手で、半期賞にはふさわしい傑作だと思います。

でも一つ、不思議な配置が。玉方の4八歩です。余詰防ぎでもなさそうだし……うーん。



でももっと不思議なのは僕がこの作品を知っているということ。僕が生まれる前の作品なのに、どこで知ったのでしょうか。(笑)





今週の詰将棋は今日が締切!




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心に残った詰将棋6

今回は看寿賞の中から紹介します。







平成10年度の看寿賞受賞作です。作者は原亜津夫さん。

うーん、何度見てもこの構想自体が理解できません。あとで飛合をしたいから、飛をあげる、という変わった構想です。
こんな手があるんだ、と感じました。あまりに大胆な発想ですね。

何度見てもおかしな手です、2三飛は。ここが歩だと同じに進んで4六龍に合駒がありません。あとで攻方が捨ててくれることを見越しての移動合。その手順がよくこの配置で成立していますね。

そして、邪魔駒消去の手筋や合駒を動かす仕組みもあって、移動合だけに終わっていません。



なにはともあれ、不思議な作品でした。






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心に残った詰将棋5

今回は古図式の中から一つ。






将棋無双の第16番です。

正直、この作品にはうならされました。こんな手筋があるのか、と。
2手目の局面で歩を打ちたい、そのために9七の馬をどっかへやりたい訳ですが、香、角、香、飛、龍と同じ場所に捨てていきます。面白いですね。
しかも、飛車と龍を捨てる順番は限定! 先に1七龍とやってしまいますと1四角でアウトです。

この詰将棋の詳しい解説はYouTubeにアップされてます。 →Famous Mate Problems: Shogi Musou #16
しかし英語なので、よくわかんないんですよね……。(-_-)


この作品と出会ったのは、2年ほど前。柿木将棋の付録?みたいなもので図巧や無双などが鑑賞できるんです。初めて見たときは「すごい」ではなく「楽しい」という感覚でした。

ただ、気になったのはちょっと収束が長いこと。なので、収束をかえた改良図的なものを載せて終わりにしますか。


musou-16k.gif

39手詰





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心に残った詰将棋4

この前届いた「極光」を何問か解いたのですが、素晴らしい作品ばかりで困ります。(笑) 第2番にとてもてこずりました。

今日は僕の心に残った詰将棋シリーズ第4弾です。


kokoro4.gif


金子清志さんの作品です。この作品が発表されたのは昭和62年10月ですので、もちろん僕は生れていません。

正解は、7九角、6八香成、同飛、4八香成、5八香、4六玉、6六飛まで。

2手目6八歩は同飛で初形を反転させただけ、つまり初形と同局面だということで無駄合である、というのが金子さんの言い分です。

しかし、やっぱり疑問ですよね。僕は左右反転した局面は違う局面だと思います。つまり、2手目6八歩は無駄合ではない、というのが僕の意見です。
ですから、僕の解答は、7九角、6八歩、同飛、4八香成、同飛、6八香成、5六玉、4六飛まで、9手駒余り、というものです。しかし、歩が余ってしまっては、詰将棋になりません。

無駄合のルールがしっかりしていない今、この詰将棋の真の正解手順を語ることは不可能のようです。
ぜひ、全詰連のほうで、「詰将棋のルール完全版」を発表してほしいです。


正解がまだ分からない詰将棋があるということが、僕を詰将棋に引きずり込んだ理由の一つでもあります。




中途半端な終わり方になってしまいましたが今日はこれで。←無責任



心に残った詰将棋3

今日は登校日でした。広島に原子爆弾が投下されたということで、平和集会が開かれました。
いつもは3年生が修学旅行(行き先は広島)に行った時のことを話すそうですが、今年は新型インフルエンザの影響で延期。というわけで、ビデオを見て、さらっと終わりました。
その後は教室で宿題の提出。読書感想文が手間取りました。



それでは、本題に入ります。
今回の心に残った詰将棋はこれ。


kokoro3.gif



昔、詰パラに連載されていた「詰将棋オモロ講座」の例題です。もう連載は終わってしまいましたが、詰パラHPにて見ることができます。

玉方移動合不成という、絶叫の一手が飛び出します。
不成というものは、初心者のうちは心に残るものですが、それに移動合が加わるという……。

改めて、詰将棋は深いなあと感じたのでした。この影響を受けてか、打歩詰打開の詰将棋を、たくさん作るようになりました。(笑)

この作品を見て思い出したのですが、田原宏さんのHPに、玉方移動中合不成の2連続というすさまじき作品があります。(不成の舞、第82番) よくこのような構想が浮かぶなあと感じました。

それでは今日はこのへんで。



今週の詰将棋出題中! 現在解答者数は8人!



心に残った詰将棋2

毎週火曜日は、僕の「心に残った詰将棋」シリーズです。

さて、まずは図面を。


kokoro2.gif


昔、ある将棋入門書に載っていた作品です。
初手は3一飛成で、2一歩……詰まないではないか! 1二桂成も同玉で駄目。ハテ?
ここで悪い癖がでます。答えのページにレッツゴーです。(笑)

しかしその手順と解説を見た時は、まるで魔法でも見ているような気持でした。飛車の不成! 
その頃は不成なんて手筋は全く知りませんでしたから、目から鱗が落ちましたね。
同時に、合駒にも驚かされました。限定合の作品を見たのもこれが初めてです。

一粒で、二つの味わいがある作品でした。



そして、時は1年後。
あの詰将棋は本当は13手詰で、始めの6手がカットされていたことが分かりました。


kokoro2-.gif


この作品を見た時も、こんな手があるのか、と思ったものです。飛不成2回!
それと、初手4一飛成は、3一歩!で逃れという事実も信じがたいものでした。




みなさんは、どんな詰将棋が心に残っていますか? このシリーズはまだまだ続きます。



心に残った詰将棋1

僕は、「詰将棋パラダイス」のホームページを知ってから、詰将棋に興味を持ちました。
その表紙に載っていた懸賞詰将棋が、自分が今まで作ってきた詰将棋とは、全く違うものだったからです。

僕は、小学校3年生ぐらいから、詰将棋を作り始めました。そして、記念すべき第一作がこれです。

7-1ochibo.gif


なにも飾り付けがありません。手筋だけです。
僕は、このような詰将棋を大量生産していました。

ところが、詰パラHPの表紙の作品はこちら。


dareka.gif

2007年4月出題、有田和洋さんの作品です。 (須藤さんから指摘頂きました)
有田さん、もしも不都合がありましたらすぐに図面を消しますので連絡ください。


なんと綺麗な手筋でしょうか。僕がその頃作っていた作品とは月とすっぽんです。
この作品に憧れ、もっと高度な詰将棋を作りたいと思うようになりました。


それで、今はどうなのかというと……微妙ですねえ。自分でも分かりません。しかし、詰将棋を作っているときは、必ずこの作品が頭の隅にあります。それだけ、その衝撃は大きかったのです。




この、心に残った詰将棋シリーズは毎週火曜日に書いていきたいと思います。それでは。



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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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