MRIの中で詰将棋を解いた話

今日はちょっと物珍しい話を。

うちの将棋部のつてで、実験協力の通知がありまして、ちょうど暇でしたので、被験者として名乗りを上げました。
詰将棋を用いた脳機能計測。

MRIって、寝っ転がってでっかい円筒の中に入っていくアレです。
実は昔、自転車ですっ転んで頭を打った時に一度だけ入ったことがあるんですけどね 笑。
詰将棋を解いている際に、脳のどの部位が活性化するかをその機械で調べるのだそうです。

東大助教の中谷先生の研究室へ赴き、実験の説明を受けること約1時間。
先行研究、チェス。グランドマスターとアマ強豪がチェスの局面で次の一手を考えるのですが、読みの深さで言えば両者それほど違いはない。明白に異なるのは、グランドマスターは最善手を発見するまでの時間が短いということ。直感が優れていると言えるらしい。
プロとアマの間では、思考方法そのものが違うのか……?

中谷先生は山形出身とのことで、今回は将棋を使おうと。プロ棋士にも協力してもらっているようです。

MRIは強い磁場がかかるため、金属が身体に埋めこまれてないかなどの問診や、実験同意書にサインなどを済ませます。
どうやって問題に解答するかというと、両手のボタンで。
左右それぞれ3つずつのボタンを操作して、盤上のマス、そして駒種を選択して、最終手を入力するのです。
9手詰以内、1問30秒以内で解かなければなりません。

操作方法を覚えたら、大学の地下にあるMRI実験室へ移動。この地下、1年生のときにやっていた物理実験で何回も入ったことはあるのですが、MRIがあるとは知りませんでした。ただの壁かと思うようなところに実はノブがついていて、隠し扉みたいに開くんでびっくりです。

スマホやベルトなど金属類を外して、耳栓をして(撮像時はめっちゃうるさいので)、仰向けになって機械の中へサイナラ~~。
目の前に盤面が表示され、ひたすら解くの繰り返しです。
12題×5セットという 笑。
問題は解けるとすぐさま解答入力画面へ移行することもでき、結果的にセット間の休憩時間が増えます。

詰パラで言えばキッズルーム以下の3手詰もあれば、幼稚園としても難しめな9手詰もありました。
30秒の制限時間では焦る焦る。
解けたのは8割といったところですかね。
ただ、問題は解答の入力。両手のボタンでの操作なのですが、もちろん寝転がっているので見えません。手探りです。
トータル5回は操作ミスで誤答したと思います 笑。入力の取り消しが利かないもので。

5セットをこなし、2時間程度で実験は終了。
自分の脳の3D像を見せてもらうことができましたが、ああーふつうの脳ミソだっていう程度です 笑。

結果はゴールデンウィークらへんに教えてもらえるとのことで、まあ待っておきます。
僕は普段は解図しないので、いくら詰将棋作家といえども将棋部の中ではそこまでいい成績は出せません。
脳内に将棋盤がないのがつらいところで、実戦でも数手先くらいしかイメージできないんですよね。
詰将棋も暗算で解くのは今回やった9手詰くらいが限度です。パラだったら小学校でさえ盤に並べますし。
解けって言われると、まあ詰キストとしての慣れで補いつつ、そして明確な狙いのある作品であれば狙いを先に看破することによって解いてます。いい作者の作品ほど解きやすいってやつです。逆に実戦では頓死ばかりですし。
と、そんなことを中谷先生としゃべってました。
もし詰将棋作家が解図するときに使っている脳の部位が違うとかであればおもしろいですね。

そうそう、実験の前に棋力を書く欄があったのですが、僕は段位を持っていないので(将棋ウォーズでは二段~三段でしたが)、
「詰将棋作ってます」
と書いときました。

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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。東京で学生してます。2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回)。半期賞4回。詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。来夏完成予定です。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。

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