解答選手権2017チャンピオン戦

どうも、ご無沙汰してしまいすみません。なかなかにやるべきことが多くてブログに手がまわらなかったと言い訳を……。

さて、26日に行われました詰将棋解答選手権チャンピオン戦について簡単に記事を。
2月から本格的にスタッフとしていろいろ準備を進めてきたわけですが……。

9時半に会場入りしまして、机や盤駒を設置。えび研に参加したスタッフの馬屋原さん久保さんは眠そうでした。
10時半から受付開始。棋士の方もちらほら。
昨年優勝の藤井四段もスーツ姿で登場。
そして今年は報道陣が多かった……。

柳田さんのルール説明の後、橋本さんの合図で競技開始。
1Rの問題はこちらです。→速報ブログ
完全なるスピード勝負というのが事前の想定。1番と2番はさくっと解いてもらって、そして3番。これが1R唯一の構想作かつ勝負どころとなります。柿木将棋がバグって解いてくれないタイプの作品なので、僕も選題時に自力で解きました。オオサキさんらしいですね。
4番は、奨励会員やプロ棋士にとっては手が出やすく有利な作品。初手飛打の紛れを最初に読むでしょうがいかに早く見限りをつけるかですね。
5番はなんと相馬康幸さんですが、らしくない手順。でも解きやすいでしょうね。
開始30分経たずして藤井四段が退出。答案はすぐさま採点室のほうへ回されます。僕はずっと試験場にいたので、まあたぶん満点なんだろうさすがだなあと思いつつ見守ってしました。
終了が近づくにつれちらほらと退出者が現れ、90分にて競技終了。
あれ、もっと続々と退出するかと思ってたのに。
採点室へ行くと、ざわざわとしておりまして。それもそのはず、藤井四段が4番で33飛成のところ33龍と誤記し、49点! そして50点満点は4名しかいない!
そ、そんなに難しかったのか……。

1Rのトップはといいますと、大阪会場のダークホース、長谷川さん。去年の倉敷大会で運営されていた方です。実は先々週くらいに泊めてもらったんですが 笑、作品集の話などで盛り上がりました。ここ最近は詰パラの購読をやめてしまっていると聞き、そりゃいかんと言っておきました。
なお後ほど、長谷川さんも藤井四段と同じ誤記をして49点だと判明。結局1Rのトップは行方八段だったんですね。

藤井四段に誤記が告げられるシーン、NHKの取材陣がカメラに収めてましたね。

昼食を挟んで、2Rのスタート。下馬評ではこちらもスピード勝負でしたが……。問題はこちら→速報ブログ
6番。これトップバッターにしてなかなか難しいんじゃないかと。誰でも34馬、23銀合から考えますよね。その後14香とか。試験場で見回ってたらほとんどの方はこれに時間を取られていたみたいでした。(もちろんプロや奨励会の方は暗算で考えているのでよくわかりませんが)
7番。今回の双玉&誤解狙い枠。48桂成を見落とすとアウトです。まあただいちばん解きやすいでしょうね。
8番。端正な実戦形にして実は鬼門。44角、13玉の2手が決め打ちできれば解けると思うのですが。打歩回避の桂跳が好手。
9番は2Rの構想作枠。しかし若島さんにしては随分控えめでした。構想より序の数手と長い収束に苦戦しそう。
10番は自作。駒数少なく持駒なし、無防備。ポイントは46金消去のみで、ラスボスとしてはこれまた控えめです。

最初に席を立ったのはコーヘイさん。44分。早い。
このぶんなら続々と退出者が現れるな……と思っていましたが。
10分経っても、1時間を過ぎても、残り10分になっても……誰も動かない。
藤井四段は10番以外は埋まっていたようですが、どうも頭を抱えている様子。はて?
スーパーあつしくんこと宮田六段は8番を書いては消したりしています。
結局、退出者はおらず2R終了。うーん……。

答案は採点室へ送られ、待ち時間には橋本さんによる大盤解説。
手順を並べて「……よろしいでしょうか」で淡々と進んでいきます。たまに選手からの変化手順の質問が飛んだり。
9番は、ゲストということで作者の若島さんが解説されました。「藤井四段用の作品を用意しようかと思ったのですが、やっぱり皆さんに解いてもらえるようなものを出しました」とのこと。
その調子で10番の解説が僕に回されそうになったのですが、胸を張って解説するほどの作品ではないので辞退しました。選手から変化をツッコまれてましたが、ああほんとに解説しなくてよかった 笑。
なお僕の大盤解説は4/8の一般戦(東京会場)のほうで担当しますので、皆さんぜひ。

そうこうしているうちに採点が終わったようで、柳田さんから順位発表。結果は藤井四段が見事に挽回を図って、優勝! しかし2Rでも誤記が1件あったのと(8番の13角行成の「行」ヌケ)、10番が途中までしか解けず部分点。91点でしたね。それでもこれで3連覇。やはりただ者じゃありません。
そんな彼が解けなかった唯一の問題の作者ということで、僕のほうにもNHKと朝日新聞の取材が回ってきましたが、寝不足などなどでひどい顔とひどい応対をしておりまして、万が一将棋フォーカスで放映されたとしたらお目汚し失礼します。
いやでもまさか10番がそんな難問とは思わなかったので、なんにも回答用意してませんでしたよ……。

会場撤収し、同じ代々木オリンピックセンター内のレストランで立食の懇親会。
藤井四段は獅子王戦の対局を控えておりすぐにそちらに向かわれましたが、棋士ではいつもどおり行方八段と、そして上村四段が参加。上村四段とは「10番は金は消してみたけど変化の19飛が見えなかった」「棋士は解答選手権で盤に並べる時間を惜しむ」などといったお話をしました。
あとこのブログでも裏短コンで参加していただいた太刀岡さんとも挨拶できました。大学将棋部での活躍が楽しみです。
そしてとり研メンバーも。上谷さんはフェアリー100番作品集が近いかもとのこと。

そんなこんなで、あっという間に懇親会はおしまい。
今回は体力的にあれだったので、僕は二次会は遠慮させていただきました。

解答選手権は全国大会に次ぐ一大詰将棋イベントです。
皆様ぜひご参加を!

そして、4/8には解答選手権初級・一般戦が全国16会場で行われます!
初級戦なら5手詰までですし、おそらく参加表明の締切延長されるでしょうし、少しでも興味のある方はぜひ!




4/3 追記
藤井四段の誤記の件で、13角行成の「行」がヌケていた、と書きましたが、日本将棋連盟のHPに記述がある正式な表記によると「行」ではなく「上」が正しいとのこと。その通りでした。また解答選手権速報ブログにあります模範解答も当初から「上」となっています。
ただ、慣習的に「行」と表記する場合も多く(僕は「行」派です)、採点に際してはどスタッフ間でも統一してどちらでも正解として扱ってありますのでご安心ください。
(そういうことを言い始めたら、実は「76歩」のように筋・段ともに全角の算用数字で書くのが連盟としては正しいそうですが)
2chでこの記事が引き合いに出されてツッコミを入れられていたので、取り急ぎの補足でした。

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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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