解答選手権2017初級・一般戦

藤井四段の快進撃が話題ですね。
おかげで最近、指将棋界にも少し注目するようになってきました。
連盟にとっても、一連の不祥事の空気を一変するためにここが勝負どころなのかもしれません。(三浦九段への補償がおざなりになっては困りますが)

さて、先週土曜にありました解答選手権の話題。
去年と同じく代々木オリンピックセンターです。この会場、いいですよね。

12時くらいから会場設営に携わり、参加者もたくさん集まってきたので受付開始時間を早めました。
競技説明の紙と参加賞を渡す簡単なお仕事。
受付している時に参加者の方から「いつも作品解いてます」と言われたのがとっても嬉しい。
小中学生、女性の参加者も数多く見られました。

いつも通り柳田さんの競技説明の後、予定より7分ほど遅れて初級戦の開始。問題はこちら→速報ブログ
スタッフにとって初級戦はたいへん慌ただしいです。5分を過ぎたあたりから続々と退出者が。スタッフは手の挙がったところへ駆けつけ、問題用紙を回収していきます。
20分経過するとようやく落ち着いてきて、みなさんじっくり格闘しているようです。
今回の関門は⑤ですかね。初手から26角、14歩、17金、19玉、37角迄というワナがありました。2手目16桂合限定で逃れているわけですが、これは巧い。初級戦では意地悪すぎでは、という声もあるかもしれませんが、1問くらいはこういうのがあってもいいでしょう。

40分経ち、答案を集め、採点室へ送り、そして会場のほうでは田中さんによる解説が始まります。
「1問目。香をどこに成ればいいかという問題です。23香成では34玉で上に逃げられてしまいますね。しかし21香成は遠過ぎで落ちられてしまいます。というわけで正解は、23香成!」会場「違う違う」
おもしろい解説でした。

全解者全員に認定証を渡し、初級戦は無事終了。⑤のためか、去年より少なめな印象。それでも0点の方はいなかったので(全員5点以上)、初級戦としてベストな選題だったんじゃないでしょうか。

休憩と、一般戦のみ出場の方の受付をはさんで、15:10から一般戦競技開始。問題はこちら→速報ブログ
こちらは僕が試験官を務めました。「残り○分です」と言う側も緊張しますね。

20分を過ぎた頃に最初の退出者。確か、初級戦でも最初に退出した男の子でした。ひとまず問題が難しすぎなかったことに一安心。
その後はぽつぽつと、だいたい5分おきくらいに退出者が。
去年はもう少し多かったんですが、まあスタッフ間でも今年の一般戦は難化したという印象だったので、こんなもんですかね。

60分で競技終了。今度は僕の解説となります。
大盤を使うのは、なかなかテキパキと動かなくてはならないので難しいですね。図面をすべて暗記しておいてよかったです。
詳しい解説は例によって、夏発売の年鑑をご覧ください(これも僕が書くことになっています)。

今年の一般戦を攻略するポイントは以下の通り。
①はウォーミングアップ。初級戦レベルの問題なのでこれは全員解きたいところ。
②が早くも勝負問題。それっぽい紛れが多くてここでハマると時間を浪費してしまいます。正解率が半分くらいだったので、やっぱり7手にしては難しかった。
③は知識問題。ブルータス手筋を知っているかどうかですね。初見の方は、紛れが少ないのでギリギリ閃いてもらえるか……というライン。しかし、あーこれねと油断してしまうと中合のワナに落ちてしまいます。プロ棋士でも引っかかったというTwitter情報。上位を目指す方にはこの問題が名案の分かれ目となったようです。
④⑤は、いかに早く解けるか。一桁手数じゃないと厳しい……という方も、どちらかには果敢に挑んで正解してもらいたいところ。
⑥は形が見るからにラスボスで、手順もラスボスにふさわしい。しかし決して難解作ではなく、構想を見破った気持ちよさも味わえる作品です。これが解けたら立派な詰将棋通でしょう。

と、いうわけで、一般戦担当からの上から目線な講評でした。

初級戦・一般戦とも、東京会場ではS木さんが圧倒的な二冠を達成。
なお今年は、全会場を統合した順位は出ないことになっていますのでご了承ください。(ただ速報ブログで後に掲載される結果を見れば、自分がだいたい全体で何位くらいかはわかります)

その後慌ただしく会場を撤収し、スタッフの打ち上げへ参加。
久保さん、馬屋原さんといつものごとく新作を見せ合ったりしました。
その3人で二次会として新宿へ行き、終電で帰りました。

今年の解答選手権、大きな問題もなく大成功と言えるでしょう!
また来年のご参加もお待ちしています。
さらに、解答選手権2017年鑑、毎年この本はあんまり売れ行きがよくないようですが 笑、詳しい解説が読めるのはこの本だけですので、7月に発売されましたらぜひご購入ください。

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No title

会場で「いつも作品解いてます」と言ったものです
鈴川さんの作品集、待ち遠しいです

運営、お疲れさまでした
参加したのは初めてでしたが、初級戦は運よく全問正解でした。
来年は一般にも出ます。ありがとうございました。

No title

コメントありがとうございます!
作品集は迷走気味ですがそのうち必ず…… 笑。
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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