詰パラ2017年7月号雑感

ブログを1か月も放置してしまったのは初めてです。
トップに広告が表示されてしまい見栄えが悪いので、更新しておきます。

詰パラ7月号の雑感ですが、とりあえずやっぱり看寿賞ですね。
受賞された皆さんおめでとうございます。若手がほとんどを占有することになりました。
今年は、大きな波乱(?)もなく、受賞すべくして受賞した、というラインナップだったように思います。

短編の上谷作。作者ブログのリンクも貼っておきます。→フェアリー時々詰将棋
初めて作品を見た時は、久し振りにきりりと締まった好短編が現れたな、と思ったものでした。文句なしに今年のトップ短編でしょう。
武島作は高水準の平常運転ということで、頭一つ抜け出た作品があった、という印象は今年はありませんでした。9月号高校17手は以前も書きましたが大好きです。
あとは、このブログの裏短コンから、「スパイラル」に何票か入ったことは嬉しかったですね。→結果稿
僕としては、看寿賞としてはやっぱり角生非限定が気になる&もう一押し欲しい、ということで積極的には推せないと思っていたので、これが次点であることに異論はまったくないですが、選考討議の中で、ネット発表であることが受賞を逃した一因であるように書かれているのには些か不満を感じました。
というのも、裏短コンは通常のネット発表どころか、詰パラ本誌よりも魅力ある発表場所だと自負していますので(権威はないですがね)。
ただ、やっぱり自信作は詰パラに出すという風潮は今後も続いていくでしょうね。例えばスマホ詰パラに好作が出たとしても、それは作者が「褒められた作ではない」と感じての投稿である可能性は高そうです。
そうなると、やっぱり看寿賞は作者にとっての自信作を選びたい、という考えにも一理ある気はします。

それでも世の中には「詰パラには見限りをつけた」と言って大作をネットで発表するようになり、そして実際ネットから看寿賞を獲ってしまった方もいるのでまた悩ましいものです 笑。

中編賞にも異論はありません。相馬作は衝撃的な作品でこれが受賞しないことには……な内容でしたし、山路作も奇跡的な手順です。
もう一歩のところで受賞を逃したのは小林作と梶下作でしたか。発表するタイミングによっては受賞もありえた、という内容だったと思います。
なお、鈴川の選ぶ2016年中編ベストは9月号大学のかめぞうさんです。仕方ないとは言え、半期賞を逃した上に、看寿賞でも一言も触れられないのはさすがに寂しかったです。

長編は、なんといっても馬屋原さんの受賞が嬉しい。「手裏剣」、これこそ究極の知恵の輪の姿です。
馬屋原さんといえば、看寿賞や握り詰や短コンで次点になることが多く、作家としての能力に相応する評価がなされていない印象をずっと抱いていました。
詰パラ2016年5月号で僕がたま研結果稿を書いた時に、馬屋原さんを「看寿賞に最も近い作家」としていますが、その予想が最速で当たりましたね。
あと、久保さんの「LCM」は受賞確実だと思っていたので、特に今コメントすることはないですかね。
2016年の全国大会で、久保さんが一本締めの音頭(たぶん)の時に、「来年は「位置エネルギー」だけの作家じゃなくなってると期待してください」などと喋っていたのを覚えています。これもある意味メタ発言となりました。

さて、看寿賞について書いてきましたが、意外に言いたいことってあるものなんですね 笑。
それ以外の詰パラ雑感を書こうと思っていましたが、実は今月、あんまり触れるような内容がないです。
いつもの、「今月の結果稿お気に入り!」は次の通り。短評形式で。

小20 この詰上りは見飽きたと言いたいところだが、飛の振り子運動を表現できるとは! 構想力と作図力に感嘆。
高20 あまりにきれいすぎる収束だが初めて見た気がする。逆算も適切。

あれ、意外に少ない。
他は、大11がおもしろい構想だと思いました。春霞賞有力候補?

さて、全国大会が4日後ですね。

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一寸訂正のお願い

お疲れ様です。スパイラルは発表場所に恵まれ過分な評価をいただいたなあと思っています。お世話になりました。

一点訂正をお願いしたいのですが、
「如何せん今一つ」と感じていたためのネット発表であったことは事実-->ではないです。コメントには「如何せん今一つ」とは記載致しましたがそれ以上の事は何も記載しておりませんし、裏短コンに発表するのは自然な流れでした。

尚昨年度の解いた短編では、上谷氏の看寿賞作と武島氏の9月号高校が抜群の解後感(鳥肌もの)でした。

No title

これは失礼しました。
裏短コンでの発表が自然な流れだったと言っていただけるのは嬉しい限りです。

武島作は半期賞にも選ばれていないのは意外な感じですね。
類作に厳しい世の中です。

スパイラル

作品は、最終3手の類似が多くあることを気にしていたようですが、自作に厳し過ぎると思います。もっとも、その姿勢がハイレベルの作品を生むわけですが。短編では、類似と共有手筋の見極めが大切です。

No title

最近は短編だけじゃなく中編でも類作は気にならないようになってきました。
もちろん、その作品が前作より明らかに良い、という条件付きですが。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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