詰パラ 入選151回 A級順位戦

詰将棋パラダイス2019年6月号
A級順位戦

② 入選151回
東京都 鈴川優希


誤1 無3
5-10 4-11 3-9 2-1 1-0 ※2
平均3.967
3位残留

川島○嗣―初手の発見に呻吟。16飛から敵銀を1回転させるシナリオに感嘆。
○下誠―玉を守る2枚の銀の成生の綾に精妙な味わいがある。
☆銀を成らせる構想も、銀を1回転させる構想も、よく見かける。しかし、2枚の銀を絡ませて一つに織り込んだ作品は珍しいのではないだろうか。(解説:夏風)



初形から16銀を18成銀に変化させて、頭金迄の1手詰。うまくできた。
序の2手を入れるのに非常に苦労していて、何がそんなに難しいのかというと、
・初手27歩、同銀生、17金は逃れ
・初手17金、同銀成、27歩は詰む
という紛れと作意の両立が大変なのだ。
36玉と避けられた時の詰ませ方で手順前後の違いが出るように作らなければいけないのだが、さらに条件として
・初手17金に36玉は詰む
・初手18桂に36玉は詰まない
という切り分けも必要なのである。
四苦八苦しながら最初に到達した図がこちら。


初手に捨てる駒を角にしたことで、36玉の変化を35角と出るようにして詰ませている。この変化で金4枚を使い切るようにしているので、初手27金~17角は詰まないという仕組み。
もちろん、こんな図のまま世に出すわけにはいかないので、再度いじりまわして到達したのが発表図ということになる。玉方の銀が27に来たときに38にも利いてくることに気付いたのが鍵だった。(その間に別の論理で変化紛れを切り分けた図もいくつかできたが、すべてボツにした)

発表図も、決して置駒が少ないわけではないのだが、なんとか狭い範囲に収まって誤魔化せていると思う。38香は少し気持ち悪い配置かもしれないが、37で清算して38金と据える筋や38桂の余詰を消しているのに加えて、36玉の変化で積極的に働いている(つまり、もし二歩が許されたとしても38歩配置ではいけない)という絶対性があり、効率はよい。このあたりは、推敲の成果だ。

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About
my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

Author:鈴川優希
主に月刊誌「詰将棋パラダイス」に作品を発表している詰将棋作家。東京在住の学生です。詰将棋は小学生の頃から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回)。小~院すべての詰将棋学校で半期賞受賞経験あり。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任しました。原稿随時募集中です。

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2015年(第n回)・2016年(第φ回)に開催。使用駒数11枚以上、タイトル必須という条件で募集した作品を出題し、解答者に評価してもらうという企画です。結果発表はニコ生で行いました。作品の結果稿はブログ右袖のカテゴリーからご覧いただけます。なお、この裏短コンはほっとさんのブログ「詰将棋考察ノート」に受け継がれました。

今週の詰将棋・
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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答していただいた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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