第35回 解答発表

出題編はこちら。

やっと更新のできる時間がとれました。お待たせしてすみません。






まあ、盤面6枚で、手を付けやすいのではないかな、と思います。
初手は桂打ちくらいしか手がありません。対して同銀は2二角、2一玉、3一角成、同玉、4三桂以下。
なので逃げますが、ここで桂を打ち換えます。打ち換えの意味は、飛を捨てるため。実はこの飛車が邪魔駒で、4手目の局面で角打ちを妨害していたのですね。
後は、再び3一に桂を成り捨て、収束します。

それでは、皆さんの評です。(敬称略)

長谷川大地  「リズムがあっていいですね」

★桂打、成り捨て、桂打、成り捨て……。

荒川  「邪魔駒消去が2回も出るとはすごいですね」

★邪魔駒消去の方法が打ち換えとなっています。

小野寺  「いかにも飛が邪魔してるね」

★その飛車も、2手目の変化で活躍。

三歩人  「23桂をウッカリ取ろうものなら…。感触は爽やか」

★軽い手の連続です。

坂本栄治郎  「桂の打ち代え。意外と手数が長いのに驚いた」

★コンパクトで手数の長い作品はなかなか作れません。これを、回転率と言うんですよね。

古田龍生  「2回同じところに桂を捨てるのがいいですね。解後感もよかったです」

★リフレインとは少し違う手順。

増田  「確かに易しいですね。広告にウソがなくてよかったです。狙いもしっかりしている小品だと思います」

★狙いが伝われば、とは長谷川さんの名言。

不透明人間  「飛車が邪魔とすぐわかりますが、すこし変化や紛れがあるところがよい。初手2二銀から読む人もいますか?」

★特に2二銀で迷ったという意見はありませんでした。

一土  「3一地点への桂馬の成り捨てが二度あるのが面白い」

★2三からの成り捨てと、4三からの成り捨て。

ゴルゴ40  「2手目同銀の変化では角を先に捨てる順になるのがいいですね」

★鋭い視点。僕も言われるまで気付きませんでした。

ほい  「私これ解答しましたっけ? ああ忘れてしまいました。この作とても好きです。手筋手筋で楽しいですね」

★解答したことを忘れる……僕もたまにあります。

石川和彦  「先に角打ちの紛れが少しあるところが良い」

★3二角……とか。あまり考えないか。


さて、だいたい好評が集まったこの作ですが、推敲不足だったようで。

こじはる  「13飛が消えてしまうのがいいと思いました。ちょっといたずらして、こんな図を考えてみました(^_^;)

13-17+.gif

3三角、2二桂合、同角成、同玉、3三銀、1一玉以下」

★桂合が入りましたか、流石です。2五歩の配置がちょっともったいない気もしますが、代案もなく、これで完成ですかね。
ちなみに、別の方からメールで同じ改作案を頂きました。誰の目にも留まるほど、推敲不足ということで。

馬屋原  「趣向的な手順で面白いですね。飛打ちから始められた最高だけどさすがに高望みしすぎですね。……と思いつつも試しにちょっといじって柿木に解かせてみたら……。

13-17+2.gif

1一飛、同玉、1三飛、1二桂合、2二銀、同玉、3三銀、1一玉以下。
頭2手は本当に入っているか怪しいですが、そのあとの手順はどうやら成立しているようです。実にもったいない。推敲は怠らないように。(←人に言える立場か?)」

★うわあ、難解。初手2四飛には2二桂合が唯一の逃れですね。
その後の手順はお見事。違和感なく、入っています。
ですが……。

馬屋原  「先程の補足を。データベースで検索したところ、さっきの図面の2手後の局面は同一作がありました。植田尚宏氏作、近代将棋1996年6月。綺麗に決まるときほど要注意ですね」

★ありゃ、同一図がありましたか。確かに、僕も注意しなくてはいけなかったですね。



正解者:長谷川大地(4) 荒川(16) 小野寺(15) 三歩人(34) 坂本栄治郎(31) 古田龍生(14) 増田(14) 不透明人間(8) 一土(10) ゴルゴ40(1) ほい(33) 石川和彦(2) こじはる(1) 馬屋原(24)

今回は14人の大繁盛。次回もこの調子でよろしくお願いします。

正解数ランキング
1位 三歩人(34)
2位 ほい(33)
3位 坂本栄治郎(31)
4位 タラパパ(25)
5位 馬屋原(24)




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解図欲がどうなるか?

馬屋原さんの図はさすがですが、これ以上発展できないという保証もありません。どこまで推敲すればいいのやら。

詰将棋は、その手筋にとってほどよい長さがあるのだと思います。逆算するほどよくなるとは限りません。

No title

 確かに、どこまで逆算するかは永遠のテーマでしょうね。僕の場合は、基本的には逆算のためだけの配置を置かなくてはいけなくなるか、露骨な駒取りを入れざるおえなくなるまで続けます。その際に難解性は意識しません。今回の例で言えば、11飛、同玉が入るのならばそれを難解だからと言って削りはしません。あえて、基本的にはと言ったのは、例えば今回の出題図とを逆算するにあたり、出題図にはなかった34歩を追加しなければなりませんでした。これは、34歩という配置が1枚増えるデメリットより、逆算して舞台装置として必要な駒が初形にないというメリットの方が大きいと感じたからです。
 どこで打ち切るかは人それぞれですが、できるところまで逆算してみた上で、一番いいと思った手数を選びたいものですね。
長々と失礼しました。

No title

難しいところですね。
僕なら、植田さんの図にしますかね。この詰将棋は、どちらかというと合駒や捨駒が狙いではなく、桂の成り捨ての軽快さがテーマなので、あんまり難しくするのもちょっとためらいます。
でも、難解な2手目の変化を読み切ったら、今度は一転して軽快な手順が出てきて爽快!という解答者の心理もあるかもしれませんね。

前に詰パラの創作入門でもありましたが、図巧の裸玉に、1一角成、同玉なんていう逆算。これは僕もやらないべきだと思いますが、もしもっと逆算してって、かっこいい連続捨駒が出てきたとすると、どうなるでしょうか。
これも意見が分かれますね。

まあ、その作者によって、自分の特徴が出せているならそれでいいと僕は思いますけどね。

どこまで自作を演出するかということは、

その人のバランス感覚によって様々なんでしょうけど‥‥。
馬屋原さんの案だと、詰パラ短大入選クラスにはなるんでしょうけど、
小奇麗にまとまっているのですが、何か印象度が薄いのではと思います。下記の案では如何でしょうか。

玉方11玉、12龍、14銀、34歩、41銀、攻方33桂 持駒飛角金銀2桂2 25手詰

初手31飛の紛れがかなり強い。このいきなりの清算の厭らしさが後半の爽やかさを引立てる演出になるのではないかなぁと。

No title

さらに逆算しましたか、難しい。(汗)
最初に清算を入れて、後のリズミカルな手順とのアンバランスさが狙いですね。
うーん、ですが、「ここまで逆算することによってかえって印象が悪くなっている」という意見も聞こえてきそうですねえ。それが自分の作風だ、と言ってしまえばいいのですが。

たくさんの意見が聞けて嬉しかったです、ありがとうございました。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

Author:鈴川優希
主に月刊誌「詰将棋パラダイス」に作品を発表している詰将棋作家。東京在住の学生です。詰将棋は小学生の頃から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回)。小~院すべての詰将棋学校で半期賞受賞経験あり。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任しました。原稿随時募集中です。

裏短編コンクール
2015年(第n回)・2016年(第φ回)に開催。使用駒数11枚以上、タイトル必須という条件で募集した作品を出題し、解答者に評価してもらうという企画です。結果発表はニコ生で行いました。作品の結果稿はブログ右袖のカテゴリーからご覧いただけます。なお、この裏短コンはほっとさんのブログ「詰将棋考察ノート」に受け継がれました。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答していただいた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

解付き出題
自作を解付きで並べていくだけ。現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

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