5寸盤の使い道

明日は中間テストなのでこんなことしている場合ではないのですが。

えーと、まずは報告から。
今まで第47回として出題中の今週の詰将棋が、第46+回となりました。
第46回の姉妹作ですし、なんといっても自作ではないということで、このようになりました。解答者数もかなり少ないし。
それから、別の報告。
今週の詰将棋がもう少しで50回の区切りになります。そして、my cubeも開設1周年と、非常にタイミングが良いですね。
もちろん、盛大(?)にイベント(?)をするつもりですのでお楽しみに。

では、本題。
僕の家にはカツラの木の5寸盤があります。雑誌「NHK将棋講座」の最後のページに載っているやつです。(今も載っているか分かりませんが)
確か10歳の誕生日に買ってもらったような気がします。

当時は将棋がメインで(と言っても詰将棋も作っていた)、県の大会なんかにもよく出てました。
それまでは玩具屋で売っているような薄っぺらい盤にスタンプ駒でやっていたのですが、5寸盤はやはり音が違います。ピシッという高い音だけで、棋士気分でした。あと、自然な目線の先に盤があるので、首と腰が疲れないんです。
まあ、その盤で定跡を研究したり(この時代から先手番パックマンの骨組みは出来上がっていた)、プロの棋譜を並べたりしました。

6年生の頃でしょうか。その将棋盤になぜか本将棋よりも詰将棋を並べる回数が多くなりました。特にきっかけがあったわけではありませんが、将棋を知った頃から、将棋入門書に載っている詰将棋のページばかり読んでいたような気がします。そのおかげで詰将棋のページだけが破れていたりボロボロだったりします。
と、言うのも僕には将棋の相手がいませんでした。兄弟はいませんし、学校の友達に将棋ができる子がいなかったのです。自然と、一人でできる詰将棋に目がいったのでしょうね。

また、僕は文系、理系のどちらでもなく、なんとなく芸術系のような気がします。
詰将棋に興味を持ち始めて、詰将棋専門のサイトなんかにも行くようになりました。そこで知ったのは、詰将棋は終盤力向上のための練習問題なのではなく、「芸術作品」なのだ、と。
初めはあまりピンときませんでしたが、だんだんと、その意味が分かるようになってきます。
初めて詰パラを手に取った時、「これが本当の詰将棋だ!」と思いました。洗練された手順は、見ているだけで興奮してくるものです。

で、僕は詰将棋にどっぷり浸かることになるのですが、創作は主に柿木将棋で行っています。当然、5寸盤の出番は少なくなる訳です。
時間のある時は、看寿賞作品を並べたりしていたのですが、創作が進むにつれて、自作を並べることも多くなりました。

この時が、不思議な気持ちに捕われるのですよ。
自分が書いた台本で、駒たちがそれを演じている。駒たちの優雅な演技を、僕は眺めている訳です。これが、もう最高。
完璧な自己満足ですが、自作というのは可愛い訳で、何度その演劇を見ても飽きないのです。そして、美しく思えるのです。こんな時だけ、駒の位置を枡の下の線にぴったりとくっつけて、見栄えがするように並べていたりします。

恥ずかしいことを書きましたが、これは、創作をしたことのある人しか感じられない気持ちなのではないでしょうか。

今、5寸盤には、自作の中で最も自分が気に入っている作品が並べられ、そのままになっています。半年くらい、その配置は変わっていません。もちろん詰パラの解答をするときは崩しますが、終わったらまた並べています。
広い自分の部屋(古い家なので、家自体が大きいし、一部屋も大きい)の真ん中に、その盤は置かれています。インテリアとして。

ちなみに近日、その配置が変わりそうです。現在仕上げの段階。いつかどこかでお目にかけようかなと思っています。


長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。






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思い

詰将棋作家はアーティストだと思います。
インテリアとなっている代表作を更新する楽しみ。構想を練る至福の時間…。

また、できが悪くても我が子は可愛い。
入選水準に達せずともどこかで発表してやりたい…。

No title

わかります。私も将棋を覚えたての頃は詰将棋に浸っていました。
ただ、一人でも指将棋はできるのですね。
中学時代から大学卒業まで一人で指していました。将棋道場にいるとき以外は。先手側を勝たせたり後手側を勝たせたり。
プロの実戦譜を並べて、ここでこういう手を指したらどうなるのかなと、幾度となく並べなおしていました。
一人で将棋を指すのって物凄く楽しいです。

私も詰将棋を芸術と捉えています! 

柿木上で、作品を並べて手順を再生した時に美しいと感じる作品、これが最も理想とするスタイルですね。
でも、巷ではまだまだ練習問題、あるいは単なる娯楽としての認識程度しか持っていない方々が圧倒的な印象です。
美しい作品が、サイトの中の世界で収束してしまうような事態も最近は多いように思いますが、それもとても残念なことです。

No title

>不透明人間さん
それがあるから、詰将棋はやめられません。
また、詰パラで発表した時の皆さんの温かい短評にも元気が湧いてきます。
「入選水準に達せずともどこかで発表してやりたい…」
そのために、このmy cubeを開設したのですが、楽しんで頂けているでしょうか?

>さわやか風太郎さん
へえ、将棋も1人でできるものなんですね。僕にはそこまでの棋力がありませんから、必然的に詰将棋になったのでしょうね。
僕には次にどう指したらいいのか、相手がいないと思い浮かんでこないのです。自分が相手だと、相手が何を考えているのか分かりませんし、2面指しより過酷な状況になるので、僕にはちょっと無理でした。

>こじはるさん
練習問題や娯楽という認識を取り払っていけると良いですね。このブログもそれに少しは貢献できているかな?
サイトの中で終息するのは、特に思っていませんでしたが、言われてみれば少し勿体ない気もしますね。
詰パラに、「Web上で発表された名作」コーナーを作ってみたら良いかも知れませんね。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

第n回裏短編コンクール
2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

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2016年、裏短コン2回目の開催。9手詰25作出題の大盛況でした。結果稿はいずれもブログ右袖のカテゴリーからどうぞ。

たのしく、うつくしく。
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解付き出題
自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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