吉村達也さんの本

ごめんなさい、今週の詰将棋の解答発表が随分と先送りになっています。そして、頂いたメールも返信できていません。
3連休明けまでには復旧したいです。


……では今日は、本を読んだ感想を。
いきなりなんだと思いますが、詰将棋作家で小説家の吉村達也さんの本です。
題名は「ニュートンの密室」

missitsu.gif


あらすじ
ニュートンの密室と題された巨大なる黄金のモニュメント。箱根の美術館庭園に作られた高さ15m直径8mの円筒形オブジェの中で女性彫刻家が殺された。現場は完全密室で犯人の姿はない。唯一の逃げ場所は15m上に開いた空間のみ。万有引力に逆らわねば不可能な犯人消失の謎に、軽井沢純子と木原青年が挑む。


まず文章ですが、簡潔で分かり易かったです。詰パラの「迷宮の果てに」のように、どんどん読んでいきたくなるような文章でした。
ですが、書き方に工夫がなされていて、刑事の質問に容疑者が答える会話文だけの章があったり、物語の途中で吉村さんによる「あとがき」があったりして、面白かったです。

そして肝心のトリックですが、これはなんとなく予想が当たりました。あんまり書くとネタバレになってしまうのでだめですが、方法が自然に限られてくるので、だいたい想像がつくのでは? ただ、トリック中でも最も核をなす、文中でももったいぶられているる部分のトリックが単純すぎて、拍子抜けでした。

そして、この物語で最も面白かったのが、動機でした。トリック重視の推理小説なのに、動機がなるほどー、という感じで、これは一本取られました。


まとめると、面白い文章で、トリック、犯人、動機の3本立てで楽しめる、エンターテイメント的な推理小説でした。それなのに読み終わった後に余韻があり、心に響くものもありました。
ひとつ苦言を申せば、主役の木原くんがどうしても好きになれない点。(笑)

吉村さんの詰将棋と一緒で、楽しめる本です。皆さんもぜひ読んでみてください。
吉村さんはホラー小説も書いているようなので、いつか読んでみようかな。



今週の詰将棋出題中!




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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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