詰将棋ウィークリー#1 解答

では、早速詰将棋ウィークリー#1の解答発表といきましょうか。
解説は、お馴染みの宮原さんにご協力頂きました。「☆」マークが宮原さん、「★」マークが鈴川です。

☆「my cube」側で解説をさせていただく「81puzzler」管理人、宮原です。よろしくお願いします。
★よろしくお願いします。







☆初手はソッポにいく75王。いきなり手ごたえが感じられますが、その応手が本作の見所です。2手目単純に56合なら47歩で簡単、つまり66中合となります。ですが歩合では同じように47歩から詰みます。
★単純な合駒ではいけませんね。
☆つまりその局面で47歩と打てなくなるのは、逆王手ができる銀か角ということになります。銀合ならもちろん同龍から早いので、66角合!ようやく2手目が決定します。

☆同龍に対する4手目の応手、ここが本作一番の難所且つ本作の価値を格段に上げた1手になります。
☆まず歩合としてみると、64角から合駒請求されたときに二歩禁で歩合ができないので、4手目は歩以外となります。また銀合は同龍、同玉(同角は37銀、55玉、73角以下同手数駒余り)、83角、55玉(67玉は78銀まで)、65角成以下同手数駒余りとなります。
★金合も、銀合の変化と同様です。
☆ここの変化も相当難解且つ複雑なので、この辺で苦しんだ方もいられるかと思います。(それが自分であるということは内密に。)
☆角打合・飛合は売り切れ。つまり4手目は角の移動合か桂合か香合しかなくなるのですが、ここの割り切り方が例えようのないくらい素晴らしいものになっています。桂合には57龍!!!同玉 66角以下早詰み。角移動合も同じように詰みとなっています。よってなんと!56は香合が最善となっているのです!!

☆僕は詰将棋界に入って間もないのですが、詰将棋の数は多く見てきたと自負しているつもりです。が、それでもここで香合の限定合がでる作品は本作が初めてです。ここの仕組みを知ったとき、感動で手が震えました。
★手が震えるとは、羽生さんかっ。

☆5手目からの収束も紛れ多い中、55龍!!と焦点に龍を捨てる強手が成立。以下角も捨てて決まります。
★合駒によって、56同龍、57龍、55龍と3箇所へ龍を捨てるのが、味が良いですかね。

★それでは頂いた短評に返信していきます。(敬称略、順不同)

EOG 「4手目移動合と思いましたが、外されました。でも、2手目と5手目には作者の才能を感じます」

★なるほど、角2連合となって面白そう。

B級詰将棋作家 「パラに再投稿すれば普通に入選したと思います。サラっとブログで出題してしまうとは太っ腹ですね。最初からこのレベルでは先々が大変そうですが、好作を楽しみにしています」

★修正図は、やっぱり投稿できないかなあと思います。
初回なのでこのレベルですが、維持は……うん、厳しそう。(笑)

三輪勝昭 「2手目66の合駒はなんでも47歩で詰むのだけど角と銀は逆王手なので同龍と取らざるおえない。銀合は頭銀迄でまずこの意味付けが優秀。次は56歩だと角打ちに歩合が出来ない。この意味付けも優秀で桂合とか56角も巧く割り切れている。唯一の不満は普通に中学校に発表したら良い評価を受けたのにと思う事です」

☆唯一の残念な点はこれですね~。中学校で採用されたと仮定すると、僕は2.80は軽く超えたと思います。この作品をさらっと出題する鈴川さんの、作品のレベルの高さを感じられる一局になりました。
★2.80は超えないまでも、龍捨てと配置の整理で、原作の2.38よりは上だったかな。

コモン 「収束はよくある筋ながら初手と5手目が良いですね」

★この桂2段跳ねは打歩詰打開の公式みたいになってますね。

かめぞうさん  「打歩詰誘導の66角合がいいです。頑張れば単玉でもいけそうな気がするけど駒数が多くなるのが嫌かも」

★作意に逆王手もあるので、無理に単玉にする必要もないと思います。

匿名 「合駒には注意が必要ですね」

★角→香の2段合って、どのくらい作例があるのでしょう。

名無し名人 「二歩禁回避の為の香合がすごい一手。その前後も玉ソッポに角中合、龍捨てと密度の高い手順。解答方法がいまいちよくわからないのですが、こんな感じで宜しいでしょうか?」

★はい、解答方法はOKですよ。宮原さん側での出題でも同じです。

谷口 翔太 「お気に入りの一手=3手目の66角の中合 これは僕じゃないよ、作者の優希君。僕の好みは、桂の2段跳ねです」

★実は僕のお気に入りは55龍でした。原作から大きく価値を向上した思います。

隅の老人A 「角の中合と香合が素晴らしい。簡単と見くびると火傷する。合駒作品の佳作です。香合の意味付けが珍しく感じました。
若手3人組の台頭で詰将棋のブログが面白くなりました」

★香合は、玉方香先香歩を変化に隠したと言えば格好は良いですが、歩合でも桂合でも作意通りに詰むのが、構成上仕方がないとは言え、惜しいかなあと思っています。
☆作者は上のように仰ってますが、僕もこの形で変別限定以外は恐らく不可能かと…。
それよりこの香合をもって「惜しい」と話す鈴川さんの謙虚さと完全を目指す姿勢にはただ感心するのみです!
同い年とは思えない…(泣)

谷本治男 「57を桂にするだけで合駒を限定したところを含め、66角合・55龍を中心にキレイにまとめたベテラン氏のような作品。ちなみに、鈴川さんにとっては、百人一首を全て覚えるより四百人一局集の好きな百局を覚える方が超簡単?」

★百人一首は現在85首ほどですが、いやいや、詰将棋を覚える方が難しいですって。(笑)

nori 「4手目は非限定だと思っていたら香に限定されているんですね。ヒントがなかったら危なかったです」

☆僕は非限定のまま桂合としてしまい、誤解でした。(^^;
★余談。原作では108名中誤解は4名で、思ったより少なめ。もしかして、他合も正解になったのでしょうか。

u-maku 「角を中合いして次に香合いかな。合駒問題は苦手だが、これは手順も面白く収束もうまくまとめてるのが良いですね」

★面白い、楽しいと思って頂けたら、作者冥利に尽きます。

長谷川大地 「お気に入りの手 56香。あんまりこの手がお気に入りの人はいないかもしれませんが、これをこの駒数で限定させたのは、さすがです。今週の詰将棋が復活とはとてもうれしいです。今回は全問解答を目指してみようかな」

☆僕は香合が一番のお気に入りです。他にも香合がお気に入りの方も多数います。^^
★僕としては駒数を褒められたのが嬉しいです。原作に比べてかなり推敲しましたので。

蛇塚の坂本 「6六角で、唯一の受け限定これしか玉の延命はなし。玉の接近戦では、打ち歩問題との絡みが、でてくるが、この角の手駒によって打ち歩解消を、実現させている。但し2度目の合が、金銀以外全てと限定されていないのが何かシックリ来ない」

★とコメントされた後に、

蛇塚の坂本 「解りました2度目の合が、香打ち限定であることが、歩では角の合駒で打ち歩解消、桂では龍斬りの桂打ち発生になることを。よく考えられた素晴らしい作品です」

★無事正解! メール送った甲斐がありました。
☆初回にふさわしい完璧な傑作!!!

★皆さん、解答、短評ありがとうございました。宮原さん、熱のこもった解説お疲れ様でした。


正解者:EOG、B級詰将棋作家、三輪勝昭、コモン、かめぞうさん、名無し名人、谷口 翔太、隅の老人A、谷本治男、nori、u-maku、長谷川大地、蛇塚の坂本、(匿名) 以上14名

★今週の詰将棋の時に集計していたポイントは、鈴川がこれからもカウントするつもりですが、現在50ポイント以上溜まっている方の利用方法が思い浮かばないので、これからしばらく伏せておくことにします。
★それでも、50ポイント集まった方には「In the cube」を進呈したいと思いますので、そのつど報告するつもりです。

★では、次回もよろしくお願いします!


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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

第n回裏短編コンクール
2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

第φ回裏短編コンクール
2016年、裏短コン2回目の開催。9手詰25作出題の大盛況でした。結果稿はいずれもブログ右袖のカテゴリーからどうぞ。

たのしく、うつくしく。
難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

解付き出題
自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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