詰将棋ウィークリー#5 解答

☆「my cube」側で解説をさせていただく、宮原です。よろしくお願いします。
★鈴川です。いつも通り「☆」が宮原さん、「★」が僕です。







☆まず初手、これは第一感の13銀成。もちろん同玉。
☆ここで35銀がなければ35角という着手が出来ることに気づきます。そこでその銀を消すべく24銀~13銀成。序の5手でいきなり邪魔駒消去を2度実行しました。
☆35銀の消去に成功したので狙いの35角。ここで単純に14玉と逃げてしまうと24馬の1手詰です。なのでここは24に攻方の駒を置いてその地点を埋めるための邪魔駒とさせるべく、24捨合が必要です。
★ここまではほんの数秒で到達できるかと思います。問題は捨合が何かということですが……。

☆まずは一番頻繁に合駒として使われる角・桂から考えて見ましょう。角は2枚使っているので売り切れ。桂は同角、14玉に26桂が利きますね。
☆金・飛も同角から取った駒を13に打って詰み。よって合駒は銀か香に絞られます。とりあえずここは「銀か香」ということを頭に入れといて先に進んでみましょう。

☆24同馬は12玉で捕まらなさそうなので、24同角に15玉。
☆玉方の思惑通り24角が邪魔駒になってしまいました。が、ここは邪魔駒の最も基本的な対処法。邪魔駒があればそれをを消してしまえばよい、ということで13角成が決まります。
☆後はもう一度14の地点に玉を呼び戻すために、合駒で取った駒を14に打ち、同玉に24馬まで、となります。
☆…おや?作意手順では香と銀の違いが出ませんね。では非限定かというと、もちろん違います。
☆8手目24香には同馬!先ほど「24同馬は逃げられそう」といいましたが、香なら24同馬 12玉に13香!までとなるのです。そしてここで誤解をされた方がチラホラ……。
☆したがって24の合駒は銀と決まり、収束3手は「14銀 同玉 24馬」までとなる訳です。

★数名、香合だと思っている方がいらっしゃったのですが、誤解扱いにするのは申し訳なく……。
★悩んだ結果、「24香合」をお気に入りの手としている方はいませんので、全員正解にします。

☆最後に銀をもう1度捨ててとてもきれいに詰みました。13銀成→13銀成→13角成のリフレインの味も良し。簡素な……初形から考えられない好手順です。
☆……が、これだけ良い形で良い手順の本作。やはり中田章道氏の作品に、序の2手を省いた類似作が存在したようです。
★1989年9月18日の中日スポーツ誌に掲載された作品らしいです。
★TETSUさん、ご指摘ありがとうございました。

☆ただ、簡素形の短編に類似作はツキモノ。これからは出来る限り新鮮さを考えつつ、それでも出来た作品がどこかで見た筋やいかにも類作がありそうなものならブログで出題すれば良し、くらいの軽い気持ちで創作をしてくれたらいいと思います。^^
★その通りですねー。

★三輪さんの作品については、別の記事で取り上げます。あまりにも1つの記事が長くなるのもどうかと思うので……。

★それではコメント返信いきます。(敬称略、順不同)

かめぞうさん 「これは面白い!!ここで出すのがもったいない」

★面白い&楽しい作品をこれからも目指します!

u-maku 「全体の流れがよいですね,完成品です」

★「前半」「後半」「収束」とかの区切りがなくて、15手で1組みたいな手順?

変寝夢 「8手目の2四銀合が面白かったです。一目香合だったので。まぁ逆算か構図を広げれば角合も出てくるんでしょうが、考慮の上の配置でしょう。作者としての一番の主張は2一龍の配置なんじゃないかなと思っております。次作も期待してますね」

☆実は僕も出題前、逆算で角合が入るかもと色々試行錯誤してみたのですが、成立したとき盤面の駒がが11枚になっていました。(^^;
21龍はそれ1枚で余詰や変化など全てを割り切っている、非常に効率のよい駒配置ですね!
★変寝夢さんや宮原さんは、やっぱりそういう逆算をしたがるのですね。僕は簡単なものじゃないと、自分が解けないので。(笑)

三輪勝昭 「てっきり香合かと思ったら変別なれど同馬以下詰んでしまう。銀が一番安物とは意外。サイトの作品はこのような軽いヒネリで十分だと思います。
この作品を観ていたら名無し名人さんの将棋世界の初入選の記事の作品が浮かびました。類作と言う事ではありません。同じ基本原理だな〜って事です。悪い意味ではなく、良い基本原理からは色々な作品が生まれると言う事です。
ウィークリー#3からの飛合原理からも色々出来ると思いますよ」

★なるほど、名無し名人さんの作品も原理は似ていますね。
ウィークリー#3では、さまざまな案を示されていて、本当にいろいろと発展性があるのだなと思いました。

EOG 「タイムトライアルですが、解答を書く段になって24香合ではまずいことに気が付くタイプの作ですね」

★「非限定? ん?」と思い始めるまでの時間が短いほど、詰将棋脳の度合いが高いでしょうね。

小野寺 「詰めあがりバレバレだけどまあフツーか」

★ここまで詰上りが分かれば、とっつきやすいというもの。

コモン 「13への成り捨てリフレインが心地よい」

★初手は後から付け足したのですが、その甲斐がありました。

匿名 「捨てて捨てて捨てまくりですね。ヒントですが……答えをヒントにしているのは、前代未聞というか斬新というのか……」

★詰将棋ウィークリーは、最終手は答えなくてもいいので、あえてヒントでばらしちゃいました。

蛇塚の坂本 「銀2枚が。邪魔駒で、角の合駒を利用する手順がニクイ。つまり香1枚を手に入れるために銀2枚と角を捨てる手順は、詰将棋でないと現れないと思う」

★実は銀1枚を手に入れるために、銀2枚と角を捨てるのでした。2手目の局面で、35銀を持駒にする、という考え方もアリ?

長谷川大地 「銀の捨合は珍しいと思いましたが、やっぱり類似作ありましたか。こういう作品は類似作がある時が多いので怖いですね」

★三輪さんもおっしゃる通り、消極的意味付けの捨合で銀合となるとちょっと珍しいです。
まあ類作があったので珍しいどころの話ではなかったわけですが。

名無し名人 「たまには易しい作品もいいですね。紛れるところがなくすらすらと進みますが、銀合には少し驚きました」

☆僕も銀の限定合がお気に入りです♪
★このくらいの易しさで出題していきたいですが、なかなか作るのは難しいのです、こういう作は。

さわやか風太郎 「持ち駒の角を銀に変換する筋。2枚の銀は一目邪魔駒」

★なるほど、持駒変換という見方もできますね。

奥鳥羽生 「リフレイン・趣向的なにおいといったものを、詰棋ずれしていない人に感じてもらうのにいいかも。24銀合がちょっとしたアクセント」

★確かに、リフレイン入門編です。

こじはる 「初手から5手目までの銀消去が気分がいいです。8手目の合駒の限定もスマートですね」

★合駒の限定がスマート、これは嬉しいです。

後藤満 「邪魔駒を消去し、入手した合駒も捨てる手順は硬直化した組織のリストラを思わせ。手を出したくなる初形とスッキリした詰め上がりが好ましい」

★リ、リストラ!?

安武利太 「最初は香合で平凡と思っていましたが、銀合限定と分かって納得。可愛らしい小品ですね。類作に関しては、この形では無い方が不思議なくらい。衝突を恐れず、チャレンジしていくことが大事でしょう」

★やっぱり皆さん香合を先に読みますね。僕は合駒問題を解く時は、高い駒から調べて消去法でやっていきます。

隅の老人A 「邪魔駒除去のリズム感が良いです。初形も意識したのですか? お気に入りは、棋形にしましょう」

★初手を付け加えて、初形が整理できて良かったです。

nori 「1三への成り捨て3回が印象に残りました。一本道なのは仕方がないか」

☆やはり13○成のリフレインは味よく好評だったようです。
一本道ですが、客寄せにもなるしブログ出題で下手に難しくすることもないと思いますよ。^^
★むしろ1本道のほうが、ポンポンと進んで手順のリズムを感じてもらえ……たりして。

ラジカル 「ちょっと久しぶりすぎて、解答の仕方違っていたらすみません。これは曲詰ですか?配置もとてもきれいです」

★曲詰といわれると……「柄の部分が抜け落ちた木槌」かなあ。(笑)

藤田卓志 「3五角に対する合駒の変化がすっきりしていて、とっても爽やかです」

★銀以外の合駒は3手で決着がつきますからね。

長谷川 琴 「13に3回の成り捨ては楽しい。35角に銀合いでも良いんじゃないかな?

★とコメントされた後に、

長谷川 琴 「訂正。35角の時24香合は2通りの詰み方があるので銀合が正解ですね」

★はい、そうです。変別なのであまりよろしくはないのですが、限定です。

がもうの 「同一地点への捨駒が狙いでしょうか。合駒非限定は惜しいな、と思ってましたが限定なんですね。危うく誤答する所でした。リズム感がいいですね」

★玉が14と13を行き来するリズム感もあります。
☆気持ちのよい佳作!


正解者:かめぞうさん、u-maku、変寝夢、三輪勝昭、EOG、小野寺、コモン、蛇塚の坂本、長谷川大地、名無し名人、さわやか風太郎、奥鳥羽生、こじはる、後藤満、安武利太、隅の老人A、nori、ラジカル、藤田卓志、長谷川 琴、がもうの、(匿名) 以上22名

★正解者もここまで多く並ぶと壮観です。22名とは!

★三輪さんの作品についての記事は、明日もしくは明後日に挙げますので、しばらくお待ちください。

☆それでは以上とさせていただきます。次回もよろしくお願いします。m(_ _)m
★お疲れさまでした。


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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

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難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

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自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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