詰将棋ウィークリー#9 解答

ではでは、早速#9解答といきましょう。

☆解説の宮原です。どうぞよろしくですー。^^
☆最近ようやく解説にも慣れてきました。その分だんだん内容もお粗末になっちゃってるかも!?(笑)
★よろしくお願いしますー。







☆さて、少々大きめの初形。なかなか手強そうです。
☆とりあえず初手22金から21桂を取って23玉、ここですぐに22馬は後々42への攻方の利きが無いために詰まなくなるので、22金~32金が渋い金の移動手順。この時5手目22金に対し34玉は26桂、同と、43銀生、同玉、53歩成、同銀、同馬、同玉、45桂以下。なかなか難しい変化になっています。
★馬が53に利いているところが鍵。

☆これで金を32に持ってくることに成功しましたので、もちろん22馬、34玉の進行(この局面をAとします)。そしてここが本作のポイント。まず普通に43銀生としてみましょう。同玉、53歩成、同玉(同銀は33馬、52玉、44桂以下)、31馬、43玉、42馬、34玉(この局面をBとします)。手なりですいすいと進めましたが、ここで手が止まります。46桂に同とは26桂、23玉、14金、12玉、13金以下詰みますが、46桂の瞬間に23玉で捕まりません。また26桂、同と、46桂も23玉で逃れです。

☆さてさて、どこで間違えたのでしょうか。途中の局面で玉を詰ませそうな紛れも見つかりません。
☆いき詰まったように見えますが、ここで先ほどの局面Bをもう一度思い出してください。局面Bで重要なのは「46桂に『同と』と取らせることができれば詰む」ということです!

☆それではここで局面Aを思い出しましょう。この局面で最初は43銀生としましたがそれでは詰みません。もうお分かりですね。
☆そう、ここで「46桂、同と」の2手を入れるのが非常に渋く、そして読みの入った好手順なのです!

★解説で既に2度も「渋い」と言われてしまいました。(笑)

☆後はさっき示した手順どおり、局面Bから晴れて26桂、23玉、14金、12玉、13金、同玉、31馬、23玉、22馬までとなるわけです。

☆29手の長手数ですが収束も重い15金を捌け、全体的に味良く狙いもハッキリした好作です! 特に6手目34玉の変化で作意と反対に26桂と捨てる手が、好手かつ作意との対比になりとても味良く締まったと思います。
★この変化を割り切るのになかなか苦労しています。

☆今回はお気に入りの手順が大きく分けて、金の動きと狙いの46桂の二つに分かれました。
☆右上を細かく動く金や3筋を区切りに玉が右辺と左辺を往復するのも楽しく、また主眼の伏線手46桂の感触も抜群で、どちらも一局を支えるのに十分の手順といえるでしょう!
★どうもありがとうございます。

★では、コメント返信です。(敬称略、順不同)

コモン 「22に打った金の動き(22→21→22→32)が面白いです」

★実はこの金移動は逆算でした。

後藤満 「玉の上部脱出を阻止する26桂が実現するまでのプロセス(駆け引き)が面白い。金の押売りによる収束はユニット感覚で手数の長さを感じさせない」

★本作、29手の中につなぎ目がないのが気に入っています。

名無し名人 「お気に入りは22金~21金~22金~32金のヌルヌル感です。46桂を後から打つと23玉で詰まないので、43銀生~53歩成を実行する前に打っておくわけですね。6手目34玉の変化では46ではなく26に桂を打つのも面白い」

★本作のポイントを全て挙げて頂きました。

こじはる 「46桂で、35とをどかせて、26桂を発生させる。駒取りが少し残念でしたね。短大クラスに届くかどうかという感じです」

★駒取りは構想上どうしようもなかったです。

やまかん 「6手目玉あがる変化に苦戦したので思ってたよりも難しかった。変化と作意で桂馬の打つ場所を使い分けるところがいい。15金が捌いてと言ってるので何とか解けた^^」

★26金でと金をずらしてから45桂を打つのが肝心でした。
☆他にも46桂と26桂の対比に気づいた方がちらほら。やはり作家として見習いたい、うまい変化の作り方と思います!

奥鳥羽生 「主戦場・終戦場は4・5筋、26桂~33金~43銀~53歩成~45桂で簡単、等と思いきや……。玉が1筋に戻り、15金が動くとは超予想外。また、序奏・折り返し・収束の馬金コンビの手順に軽い趣向性が感じられるところにも好感。ただブログでの一般解答募集としては、手数だけではなく全体として、ちょっと難しすぎるのでは?」

★15金を捨てることができたのは、作り手としてほっとしています。

小野寺 「桂の限定がいいね~」

★これは「限定打」じゃなくて「限定時」とでも言いましょうか? 語呂が悪いか。

谷口翔太 「考える処は1ヶ所? 46桂打ですね。ハイ、お気に入りの軽い伏線です」

★6手目の変化で考えてくださった解答者も多く、嬉しいです。

変寝夢 「お気に入りは5三歩成です。そうか、これで捕まってるんだね。玉がわざと3二に金を誘導しているような感じもいいと思います。ただ考えどころは、金が2一,3二のどちらが良いか、桂の打ち位置やタイミングなど結構ありますよ。デパートなら即採用と思いますが……。面白かったですよ」

★なるほど、玉がわざと金を誘導ですか。面白いと言ってくださるとありがたいです。
☆僕もデパートなら即採用と思います。my cubeには入選級が山積みですね。(^^;

三輪勝昭 「6手目単に34玉で22金・31馬の型と、13玉として32金・22馬型で34玉の二つの詰将棋になっていて両方共に丹念に読まないと詰まないのは良く出来ています。単に34玉は26桂〜53で精算して45桂以下。13玉〜34玉は53歩成に同銀は33馬を見せ53同玉〜31馬の展開。ここで要注意は10手目34玉の瞬間に46桂をしておかないと取ってくれない仕組みになっています。最後15金を捌けたのは合格です。
本局は6手目34玉は26桂、10手目34玉は46桂と反対に捨てないと詰まない対比が狙いですね。たわいもない詰将棋ですが、非常に巧みに出来ていて作者のセンスに脱帽です」

★ここまで褒めてもらえるとは思いもしませんでした。また、変化も丹念に読んでくださっています。

さわやか風太郎 「4六桂は後では取ってくれない。2六桂を足懸かりに残す。最後は1五金を捌いて解決。もう少し詰上がり図をスリム化したいが贅沢か」
さわやか風太郎 「3六歩を3六馬に変える。上手くやれば五段目の金が二枚とも省けそう」

★改良のヒントを頂きました。これを踏まえて、駒数を2枚減らしたのが次の図です。(実はもう1枚減らせます)







★最後の金捨てが馬捨てとなり、解後感が良くなりました。また、8手目24玉には、43銀不成、同玉、32馬、34玉、23馬、43玉、54馬、52玉、64桂、51玉、41馬、同玉、32馬、51玉、53香不成、同銀、43桂迄です。26桂との対比はなくなったものの、これはこれで綺麗な変化手順だと思います。
ありがとうございました。

蛇塚の坂本 「初期の伏線の4六桂がシブイ。収束の2六桂からの、1四金、1三金捨てが,又ニクイ手」

☆解答者の心をつかむ好作!


正解者:コモン、後藤満、名無し名人、こじはる、やまかん、奥鳥羽生、小野寺、谷口翔太、変寝夢、三輪勝昭、さわやか風太郎、蛇塚の坂本 以上12名


#10と、#11出題中!

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#9改作案について

#9の改作案ですがこれは感心しませんね。
これでは手順のダラダラ感が強調されるばかりです。
本局は34玉に26か46に桂を捨てたくなるばかり。
どちらに打っても同じに見えるのに変化によって打ち分けるのがポイント。
繊細な変化で成立させているのがセールスポイントです。
その点は完成品と言ってよく、たわいもない詰将棋ですから、なぶればなぶるほどダラダラとした手順になってしまいます。

なるほどー。
駒数は少なくなりますが、伏線があからさまになってしまいますか。僕には解き手の感情が分かっていないようです。
ただ、詰上り攻方3枚は解後感の良いことは間違いないので、どちらの図も甲乙つけがたいように思っています。
ご批評ありがとうございました。

#9の改作についての感想

シェイプアップされた反面、持ち味の”へたうま感”が減殺されたように思います。
これは好みの問題と言ってしまえばそれまでのことですが…。

へ、へたうま感……?
やっぱり解答者にとっては原図の方が良いみたいですね。
ここらへんの良し悪しが分かるようになると、一流作家にもなれるのかなあ。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

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難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

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詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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