詰将棋ウィークリー#11 解答

出題編はこちら。

☆どうも、解説の宮原です。今回もヨロシクでーす。
★よろしくお願いします。







☆なんと盤面5枚、2×5に納められた簡素すぎる初形。手のつけやすさはピカイチですね。

☆初手、とりあえず12銀としたいところ。同玉の局面(この局面をAとします)で、角・金・歩どれを打つかが問題です。
☆まずはいかにも詰みそうな23角から考えてみましょう。11玉は12金の1手詰なので、21玉と逃げた手に攻方は32金と追いこみますが、11玉で12歩が打歩詰となり意外と寄らない…このあたりで何か違和感を感じます。
☆Aで角を打っては詰みません。13歩も21玉で論外。それでは最後に23金を打ってみましょう。
☆逃げ場はもちろん21玉。43角は11玉で惜しくも届かず。なので32角としてみます。当然31玉で詰まない形なのですが実は!!ここでの11玉の変化が本作を解くカギにになっているのです!!
☆32角に対し11玉と逃げた場合、さっきの23角~32金では詰まなかったものが、今度は12金!同玉、13歩で、同玉は23角成、11玉は23桂生で綺麗に詰むのです!!つまり13歩 同玉の時に23に利きがない32金では詰まないが、23に利きがある32角または32銀ならば詰むというロジックだったのです!しかし32角は31玉と逃げられて詰みません。…もうお分かりですね?

☆そう、Aの局面で攻方の持駒が「角金歩」ではなく「角銀歩」だったならば、23角 21玉に前にも斜め後ろにも利きがある銀を打って詰ますことが出来るというわけです!!
☆従って初手、何気なく打った12銀は詰まなく、12金!と金を先に打つ手が正解となるのです!!
☆後は23角~32銀 11玉に12角成と打った角を捨てての綺麗な収束となります。

☆金と銀、どっちを捨ててもいい局面であえて金を先に捨てる不利感。いわゆる「金先金銀」という手筋ですが、それを端的に表した作品。易しい好作に好評サクサクでした!!

★宮原さんの素晴らしい解説で僕が加わるまでもありませんが、ちょっと補足を。
★3手目の局面、ここで23銀と打ってしまうと、21玉、32角に31玉で詰みません。しかし作意のように23角~32銀なら詰むわけです。ちょっとした角先角銀にも思えるかもしれません。

★それではコメント返信です。(敬称略、順不同)

三輪勝昭 「13玉、23金の詰上がりが一瞬に浮かんだがそうはならないような。先に金を捨ててしまい銀を成る事によりその形が実現する分けですね。面白いのですが、底が浅い。息抜き作でたまには良いでしょう」

★盤面5枚での表現としては、満足しています。

EOG 「とっても簡単ではなかった。金は23乃至24に打ちたいですからね。同一作はなさそうなので、存在をアピールしないといけない作です」

☆少なくともx4cc内での同一作はなし。ヤン詰に投稿すれば高得点が期待できたかもしれません!
★こういう作こそブログ出題に適しているのかなとも思いました。

かめぞうさん 「簡単で数秒で解けました。テーマは打ち換えですかね?」

★純粋な打ち換え……ではないですね。初手12銀としたパラレルワールドの時の32角を、この時空では32銀に打ち換えておく……みたいな。

後藤満 「格言の虚を衝く初手12金を演出する持駒に妙味を感じます。初手は12銀か23桂不成から読んでしまう自己の習性を再確認しました」

★23桂不成も意表を突いているかも?

小野寺 「トリッキーだな」

★この形でトリッキーを演出できているとしたら成功ですね。

さわやか風太郎 「簡素な図形ですね。初手金が打ち辛かったけど、最後2三に利かすには銀を残すしかない。いきなり2三桂不成は駒が一枚足りない」

★23金の詰上りが見えると、逆に初手が打ちづらそうです。

u-maku 「詰形を考えたら解けました。これが理想の収束っぽいですね。やはり金を先に捨てる手順がいいし、これで余詰がないものいい」

☆全く上手く創るもので…(羨
★易しくても、狙いが分かってもらえたらそれで充分だと思います。

変寝夢 「お気に入りは初手です。金とは思わなかったですよ。次の角打ちも意外でした。こんな簡素形で意表をつかれる作品と出会えるとは思いませんでした。完成品と思います」

☆素材を極限まで磨いて完成させる、それが鈴川さんの作風というか、ポリシーなのでしょうね!!
★本作に関しては会心の推敲とも言えます。嬉しいコメントです。

こじはる 「考えどころは初手だけ、というと身も蓋もないかな。ヤン詰クラスでしょう」

★初手銀打の紛れも合わせて、32に3種のうち何を打つかも考えどころ……になってないかなあ。

コモン 「二種図式で手順の流れが爽やかですネ。僭越ながら、本図の攻方25歩→25金、15歩トル、玉方33銀を加え、持駒を角角金歩とすれば、15手詰で表紙向けとなりそう?(それとも拍子抜けか)」

★なるほど、2枚の角で追い掛けるのは楽しい手順です。でも、これだと初手は12金しかないので、原作の狙いは吹き飛んでしまいます。

蛇塚の坂本 「3二銀のように詰将棋で、銀を要の駒に使う場合がおおいが、収束で金が止めではなく、角と歩と桂で繋ぐところが面白い」

★おっと、最終手23桂不成迄の解答ですね? こちらを答える方も多そうです。

名無し名人 「最終手は23金ではなく、23銀成だった」

★予想の詰上りとはちょっと違う、これで一作となったかと思います。

奥鳥羽生 「2手目の局面で32に銀を出現させる工夫。持駒銀3歩でも作意成立も、斜め駒3種に分解するのが作者の演出(=創作)といったところですね」

★駒の特性の差がはっきり。

谷口翔太 「一瞥、チラリは12銀打、アレ、詰まないね、でした。簡素な初形で始まり、短手数で打った角が消える。好作、この駒数で、このような作品を創るのは難しいと思います」

★解くのは簡単でも、作るのは難しい。でも僕はこのようなのが大好きです。


正解者:三輪勝昭、EOG、かめぞうさん、後藤満、小野寺、さわやか風太郎、u-maku、変寝夢、こじはる、コモン、蛇塚の坂本、名無し名人、奥鳥羽生、谷口翔太 以上14名

☆ではでは、これにて失礼します。m(_ _)m
★ありがとうございましたー。

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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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