詰将棋ウィークリー#17 解答

出題編はこちら。
★野外実習から帰ってきましたー。蛾の集まる狭い実験室で、徹夜しながらウニの孵化を顕微鏡をのぞいて観察するという、ハードな内容でしたが、疲れはそれほどではないので良かったです。
★では、#17の解答いきましょう。
☆ごめんなさい、麻雀ばっかやって少し遅れてしまいました、サボり気味の宮原です。(汗) よろしくお願いします。







☆入玉形。玉は狭そうに見えますが、手をつけてみるとややこしいことに気づきます。
☆まずは初手ですがここが肝心。とりあえず単純に88銀と引いてみましょう。98玉に銀を動かしたら飛車を取られるので89角、同玉。ここで自然に79銀として、普通に99玉なら97飛もしくは88銀打で詰むのですが、必殺88歩の中合が飛び出します! これで88の地点を埋められたため、ギリギリで逃れるんですねー。ここの紛れは相当深かったです……←嵌った奴 というわけで初手88銀は不思議とつかまりません。
★しかしこの紛れで、2枚の飛車を取られないようにしなければいけない、ということが分かります。出題時にこれをヒントとして書く予定だったのですが、忘れていました。(笑)

☆次に目に付くのは66銀。これが質駒になっている可能性から88角~66角の開き王手が見えますが、両方の飛車に利きがないので逃れます。
★飛車に紐をつけるには、銀の前への利きを使うしかありません。

☆なら最後は?そう、いかにも重たそうな88銀打が正解ですね。
☆銀を引けるところをなぜ? その真意は紛れ同様に進んだ89玉、98角、同玉、79銀の局面で、今度88歩合としても同飛、99玉、98飛、89玉、88飛右、79玉に99飛で、88の飛に銀の利きがあるため駒余りで詰むのです!
☆よって79銀には99玉しかなく、邪魔な97銀を88銀~77銀で送ってから97飛で収束、というわけですねー。
★この銀の組み替えはさらっと指せてしまうかも知れませんが、お気に入りの箇所です。

☆主眼の銀繰りはもちろん素晴らしいですが、三重焦点に更に重ね打つ初手にもお気に入り評が集まりました!この手に僕は何分考えたか……。(泣)
☆ところで初手88銀のときの中合逃れに着眼した評が少なめだったのが少し残念でした。鈴川さんの作品は紛れの逃れ方も美しいですね。
★これは偶然逃れていたといいますか……。

☆生の銀と飛車を巧く利用した好作で、ヤン詰とかデパートなら確実に入選できたと思いますよー。^^

★それではコメント返信です。(敬称略、順不同)

コモン 「97の銀の動き(97→88→77)が軽やか」

★こういう手筋に名称があったらいいですね。僕は「組み換え」と呼んでいます。

三輪勝昭 「去年年末11月号中学校の作品と同じ位苦労しました。手が限られているのに中々詰まないもどかしさ。十分入選級だけどサイト向きでもある。
おもちゃ箱さんのサイトランキングを見ると「詰将棋メモ」は情報サイトなので別にすれば、ほぼ詰将棋ネタだけのサイトではトップ。宮原君のサイトは同レベルで続いています。お二人共この調子で頑張って下さい」

★玉は初形では動けませんが、王手をかけた瞬間に逃げられるのがもどかしさの原因?

さわやか風太郎 「初手が分かればという問題。要は8八飛が9七銀のひも付きでなければならないというところ。9七銀を7七に移動させる手順は15パズルのイメージ」

☆なるほど、確かに左下3×3マスで15パズルをしてる気持ちになります!
★名短評ですね。

EOG 「詰上りがきれい」

★僕としては68への利きが二重になっているのが良くないのかと思いましたが、潔癖症すぎですかね。

奥鳥羽生 「小型知恵の輪として楽しめました。個人的に、本局のような捨駒のない(少ない)短編が大好き。(もちろん、それでいて一局として成り立っているという前提なので、作るのは非常に難しい。)」

☆捨て駒無しの好作、そんなトップクラスに難しい条件を満たした作品ですね!
★捨駒なしは意外と人気があるにも関わらず、まだ未開拓の分野かと。いい手順があればどんどん作品化していきたいです。

後藤満 「重量感のある88銀打から始まる銀の繰替がうまい手順と思います。マッチ棒パズルを連想させる詰上図も楽しく美しいですね」

★15パズルに続き、今度はマッチ棒パズルが登場しました。僕はどちらも得意じゃないです。(汗)

蛇塚の坂本 「詰上がりが、綺麗。Fが、傾いた形?一旦銀がソッポを向いた7七銀が渋いと思う。それが、最終に玉の逃げ道封鎖に貢献」

★Fという見方は思いつきませんでした。

名無し名人 「ヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌル」

★ここ、下ネタ禁止なんですけど。

こじはる 「全体に薄味な印象、もう少し粘りのある攻防が欲しいです☆彡」

★山田氏の「回転銀」レベルになればっていう感じですか。

やまかん 「単に88銀引くと詰まないのがいいね。紛れに価値あり。詰上がり図もいい」

★詰上りからの純粋な逆算で、初手の紛れが入ったのは嬉しかったです。

小野寺 「すぐ解けた。98角 う~ん、微妙だな~」

★申し訳ないですが、98角は作意や変化に出てこないため、正解から外させてもらいます。ごめんなさい。


正解者:コモン、三輪勝昭、さわやか風太郎、EOG、奥鳥羽生、後藤満、蛇塚の坂本、名無し名人、こじはる、やまかん 以上10名


☆それでは以上となります。今回もありがとうございました!^^ノシ
★どうもでしたー。

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いや、下ネタじゃないですよ(笑)
銀のヌルヌルした動きを表現したのですが。
しかし盤に並べてみると、飛があるので銀を滑らせて動かすことが不可能だから、ヌルヌルとはちょっと違ったかな。
不適切な表現をしてすいません。

そ、そんなに真面目に答えなくても!
でも、普通、入玉系のこの手順は「ヌルヌル」と表現されることが多いのに、今回は名無し名人さん以外はその短評をもらいませんでした。
どこかに違いがあるのでしょうかね。僕にも分かりません。

68の二重利き

前回の作品でコメントしましたが、詰上がりに詰方の駒が二重に利くのは気に入らない。
これは僕だけではないのですね。
本局では全く気になりませんが、この事は意識していない作家も知らず知らずそうなっているのか、それともみんな意識しているのかどちらでしょうか?

ちなみに僕は非常に意識しています。
僕の曲詰においては、詰上がりに詰方の駒が二重に利く事が非常に少ない。
曲詰を創ると分かる事ですが、曲詰だとこれが意外に難条件なんですよね。

僕も、詰上りの利きの重複は、必ず確認するようにしています。
特に、詰上りが透かし詰だったり両王手だったりする場合は、無意識のうちに利きの重複を気にしてしまうようです。
確か、詰上りで利きが重複しないことを表すチェス・プロブレム用語があったのですが、忘れてしまいました。詳しい方、お願いします。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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