スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

詰将棋ウィークリー#27 解答

出題編はこちら。
☆テスト真っ最中にもかかわらず常に頭には詰棋と麻雀しかない宮原が解説をお届けします。
★よろしくお願いします。







☆さて本作、初形の印象どおり大変難解です。ハッキリ言って中には頑張っても解けないという方もいたでしょう。それでは長くなりますが一つ一つ行ってみましょう。
★長くなってしまって申し訳ないです。
☆まずは飛車打ちを作る34香、23金が見えます。どちらもややこしいそうですね。23金から読んでいきます。
☆同玉は53飛!からどうやら詰むようです(細かい手順は省略)。ではこれでいいかというと……違います。23金には43玉ですね。
☆63飛と打つしかないものの、54玉で届かず。43玉の変化には持駒に「飛飛金」がないとダメなようです。

☆よって初手は34香。出来ればやりたくない手です。さあ変化を解明して行きましょう……。
☆2手目33歩合は同香成、同玉、13飛、23歩、53飛イ43角合、23飛成、同玉、43飛成以下同手数駒余り。他合も同様。
イ43香合は24金、32玉、23金以下。
2手目43玉は63飛、53歩、33飛以下。
★他にもさまざまな詰ませ方があるので、混乱を招いてしまい、あんまり良い逆算じゃありませんでしたね。

☆というわけで2手目は同桂となります。次はもちろん52飛か62飛ですが、52飛を考えます。62飛については後ほど。
☆3手目52飛に対し42桂合は22飛、同玉、42飛成、32桂合、14桂、23玉、24金、同桂、22龍以下早い。銀合、金合、角合も22飛から早い。
☆要するに取った駒で王手をかけたとき、玉方に取られない駒ではすぐ詰んでしまうということです。よってそれを防ぐ駒は香しかなく、4手目は香合と決定。ハッキリ言って変化多岐で高校の解説より難しいです。(笑)

☆今度香合に22飛は同玉、42飛成、32歩合で33金も29香もわずかに届きません。よって飛車を残す22金。ここでの43玉の変化のために52飛は限定打となっています。なお、42銀合などでは今度は22金には43玉で逃れ。合駒によって攻方の手を変えたり、そのための限定打であるこの辺りの変化・紛れ処理は攻方の手としては唯一面白いと思ったところです。
★ここが本作の主眼となるべきところでした。変化は22飛で詰み、作意の香合は22金でなくては詰まない。しかし、変化手順も最短ではないですが22金でも詰んでしまうので、アピール不足ですね。

☆というわけで42香合、22金、同玉、42飛成。2回目の合駒読みですが、さすがに終わりに近づいてきたこともあり解りやすくなってきます。
☆8手目32歩合は29香、23銀合、同香成、同玉、24飛以下。
☆この変化で24飛と打たせないための桂合限定となるわけですね。合駒には大きく分けて「攻方に取られたときに最長手順にする合駒」と「後の局面で任意の地点に玉方の利きを増やす合駒」がありますが、個人的には前者を利用したここの合駒がいいと思いました。
☆結局32桂合には12飛しかなく、指将棋で言うところの「金(飛)送り」というやつを2度したことになります。この辺の攻方には妙味はあまりないと言えるかもしれません。
★むしろ、実戦的に攻める感覚が良いかと思ったのですが、評判悪くて残念です。

☆12飛には当然同玉。32飛成に3度目の合駒読みです。何を合したとしても攻方は14香~24桂~13香生しか攻め手は無いので、それを考えた合駒になります。
☆まずは13香生で詰んでは駒余りとなってしまうので、それを防ぐ、つまり13香生、同○とできる合駒になるわけです。斜めに利く駒なので銀・金・角ですが、銀・角では同銀(角)としたとき12桂成で結局駒余りとなってしまいます。つまりそれも防げる斜め前かつ後ろに動ける駒、もうお分かりですね?そう、10手目は22金合となるわけです。
☆予定通り14香合として4度目!の合駒読み、さすがにここまで来たらすぐわかります。13香生、同金の局面で前に利く駒では12○、同金、同桂成で金余りとなり、角も33角で2手早くなります。よってもう一つしかありません。13桂合です。
☆ようやく4回の合駒読みが終了しました。お疲れ様でした。(^^; 後は同様に進めて13香生、同金に23桂、同金、12桂成までとなります。
★この収束11てはとても有名な既成手順なので、実質10手詰かなあと思っていましたが、大きな誤算。変化別詰も含めて、ただややこしくなっただけでした。

☆ひたすら変化を読む本作、攻め方が余りに単調になりすぎたのが不評の理由でしょうか。攻手でも合駒でも何か一つハッとするような手を入れられれば良くなっていたと思います。この手の中編合駒物ではっきりした狙いや妙手を入れないとすると、七種合や持駒趣向など何かを満たして条件作にするしかないのかもしれません。簡素図式なのでこれはこれで完成品とも言えるとは思いますが、難しいところです。
☆ところでこれも予想通りですが、誤解と思われるコメントが散見されます。これもしょうがないというほか無いですね。

★さて、それではコメント返信です。今回は数が少ないので寂しい気もします。(敬称略、順不同)

凡骨生 「合駒が42香、32桂、22金とせり上がっていくのが面白いです」

☆なるほど。少なくとも2種で無く3種の合駒が出たのはプラスになりそうです。
★「送りの手筋」は合駒が出しやすいです。そういえば、入玉図で送りの手筋を使ってダブル7種合を達成した看寿賞作があったような。

三輪勝昭 「失礼だけど解いてない。僕は読み比べだけの妙味ない手順には興味がないもので……。後半は全くの既成だけど前半は読むのが好きな人には手頃でしょう」

★深い読みを必要とする詰将棋は悪くはないと思うのですが、本作は変別が多すぎました。

こじはる 「これを工夫して、7種合になりませんか(メ・ん・)?」

★21玉型で43角、32○合の逆算も考えましたが、断念……。

さわやか風太郎 「まだ出していなかったか。危うく忘れるところだった。どうコメントしようか迷っていた。一生懸命褒め称えるところを探していました。変化はあるものの大体手なりで追い込むだけ。合駒が4回とも同じ駒とかならよかったのに。3手目の限定打が唯一の救いかな。辛口になってしまってゴメン」

☆限定打はいい味。全て同じ合駒なら学校でも余裕で入選できるでしょうね。(笑)
★限定打と言っても、一番自然な位置に打つので驚くかないでしょう。
全て同じ合駒、そのうち詰パラでお目にかけることができるかも!?

坂本さんからは、メールで正解を頂きました。
蛇塚の坂本 「考しまして、ご指摘の5手目1二飛ですが、2二金の誤りですか?桂合金合桂合と続いて最終手は1二龍と成りました。ほんとうに合駒に泣かされる作品でした。こんなに長手数に成るとは思いませんでした。次回も又素敵な作品をよろしくお願いいたします。」

★お疲れさまでした。次回はもっと易しくいきます。

後藤満 「初手の第一感は23金だったのですが、妙手はないとのヒントに惑わされ?)、34香の誘いにハマッてしまいました。簡素な初形と骨っぽい変化・紛れのバランスが絶妙と思います」

★おそらく23金の紛れに陥ってしまったよう……。34香で詰んでいたのです。


正解者:凡骨生、こじはる、さわやか風太郎、蛇塚の坂本


☆それでは以上となります。長々と失礼しました。<(_ _)>
★どうもありがとうございました。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

あー、収束その筋かー
5手目12飛から抜け出せないですよー22金かよー
むずすぎですぅー

狙いの部分ですが、楽しむというより苦しめてしまった感じですかね。
カレンダー(月別)
10 ≪│2017/11│≫ 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
FC2カウンター
About
my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

第n回裏短編コンクール
2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

第φ回裏短編コンクール
2016年、裏短コン2回目の開催。9手詰25作出題の大盛況でした。結果稿はいずれもブログ右袖のカテゴリーからどうぞ。

たのしく、うつくしく。
難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

解付き出題
自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

このブログはリンクフリーです。Sine 2009.6.
メールアドレス
makugaeru●yahoo.co.jp
●を@に替えてください。
全記事数表示
全タイトルを表示
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
詰将棋あるあるbot
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。