詰将棋ウィークリー#43 解答

☆また今回も遅れてすみません。宮原です。よろしくお願いします。
★えーと、もう宮原さんと呼ぶことができなくなるのですね……。










☆まず1作目。これの解説はほとんど不要かと思います。角を打っては逃げられて詰まないので、桂生から角で飛を呼んで跳んだ桂を成り捨てる。ここまではほぼ一瞬ですが、最終手の飛寄りに味を感じます。
☆ちょっとサッパリしすぎたこともあって、ほぼ同一作ありのこと。手順が結構良いだけに、しょうがないことかもしれません。
★有名な作品だったようで、何名もの方から指摘頂きました。

☆2作目。こちらはまず合駒を読まされます。歩合は不可能。香合は作意7手目で23香以下駒余り。飛・角は売り切れ。銀、金は取ったらすぐに打って駒余り。よって桂合が決まりますが、ここの割り切り方は相当上手いと感じました。
★どちらかと言えば、勝手に割り切れていてくれたのですが……。
☆どっちみち取るしかないので、同角成、同歩、43桂、21玉。さらに13桂と捨てて先程と同じように桂を成り捨てます。今度は取ると早いので12玉と逃げて、そこで22馬捨てで決まります。
☆こちらも簡素ながら53桂合が入り、かなり上手くまとまっていると思います。紛れは少ないですが、そこがまた良いと僕は思います。

☆姉妹作について様々な意見がありますが、個人的には全く同じで無いなら別々の作品としてみれば良いのではないかなあと思います。それぞれに違った良さがあるはずなので。

★それではコメント返信です。(順不同、敬称略)

三輪勝昭 「姉妹作の定義はないと思いますが、形がそっくりで手順が違うものでしょうか? この二人は似てはいるものの大きなホクロがあり、明らかな別人と分かってしまう。そして、手順の違いは同じ手順で詰まないのではなくて、同じ手順で詰むように見えて詰まないのが望ましい。この二作は初手こそ同じ事は出来ますが、直ぐ次の手の32角や43桂が出来ない。人間だと性格が違い過ぎて姉妹に見えない。姉妹作と言っても構わないけど、僕には姉妹に見えない二人でした。

これは姉妹に見えないと言いたかっただけで、姉妹作でないと言っている分けでもないし、二作の相互関係は十分楽しめました。前図はこの7手手筋は単独ではサイトでも発表出来ない使われている手順です。
後ろの図と合わせてならサイト発表として楽しめます。今回は解答者が増加すると予想します」

★なるほどー。姉妹作の核心に迫るような意見で非常に参考になりました。確かにこの2作は、初形は似ていても全くの別物(手順だけでなく)と言えますね。

小野寺 「やさしいね~。二つ目が意外と長いですね」

★使用駒7枚で15手詰は意外?

さわやか風太郎 「上図。受けの飛車を壁にする手筋。3二角捨てから3一桂の成捨てが鮮やか。最後の飛車による透かし詰で解後感よし。下図。角の位置がここでは使いづらい。で、桂合を強要し桂を持ち駒に加える。今度も受けの飛車が壁。2二馬捨てが強烈」

☆解後感はどちらも違った味ですが、どちらも良いと思いました。
★「とりあえず清涼詰」で全て解決です。

凡骨生 「1=飛を呼び込んでからの桂成捨て。2=飛筋をはずしてからの桂成」

★そう比べてもらえると対称的でいい感じです。

ss 「上は一目だけど下は結構紛れるね。こんだけ手数が違うと姉妹作というはミスディレクションじゃね?」

★「姉妹作」と聞くと手数が同じであることが多いですよね。チェス・プロブレムの趣向を取り入れているのでしょうか。

久保紀貴 「どちらも常識的な手順ですが、形の差異は面白い。もし角桂が持駒なら2解、悪く言えば余詰になるわけですね」

★2解で出題したほうが面白かったかもしれません。

後藤満 「持駒が角、桂の場合に生じる2つの詰筋を持駒の1枚を置駒とすることで一方を解消した本作は、まるで”一卵性双生児”のようですね。持駒を温存する初手に加え、31桂成が決め手となる共通点も姉妹作としての質感を高めていると思います」

★1作目は左へ追いつめ、2作目は右に追いつめる。狙いが自然に生まれてくれました。

蛇塚の坂本 「1問目3二角3一桂成での軽い捌きが面白い。2問目1三桂2二馬等の捌き3一桂成からの主役飛のお膳立てが面白い」

★どちらも捌き中心なので、すっきりしているかと思います。

★さてこれ以下の方々は具体的な先行作を指摘してくださいました。

yoshida.gif
1974年1月 近代将棋 吉田健氏

利波 「吉田作の方が美しいと思います。姉妹作を作るためのこの位置の構図だとしたら、本末転倒のような気がします。もっとも、吉田氏と目の付け所が一緒なのは素晴らしいし、姉妹作という企画という観点から見れば良く出来ているとは思います。
2番目の作品、46角が合駒を出すためだけの配置なのは不満。手順は桂を成捨てて活用する等、うまいと思う」

★中央にすれば角打からの余詰が消えるということでした。完全に僕の推敲不足を物語っています。

変寝夢 「上図の飛寄は5筋で見覚えが・・・。吉田さんだったっけ? きっと誰か当ててくるでしょう。下図は初手4三桂に嵌まりました。香合の変化がお気に入りです。1二は竜にして頑張ってみたい気もします」

★持駒桂2枚にして、盤上に何かを追加すれば……また新しい姉妹作ができそうですね。

やまかん 「上図の類似作は柿木将棋の現代作品2番にあります」

★柿木将棋の現代作品……? と思っていろいろ調べていたら、柿木将棋の「ファイル」→「詰将棋を開く」で有名な作品が閲覧できるではありませんか! これは知りませんでした。こんな特典があったとは。


解答者:三輪勝昭、小野寺、さわやか風太郎、凡骨生、ss、久保紀貴、後藤満、蛇塚の坂本、利波、変寝夢、やまかん 以上11名

☆それでは以上です。最近たるんでいるというか、とにかく色々申し訳ありません。<(_ _)> ありがとうございました。
★ありがとうございましたー。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー(月別)
08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
FC2カウンター
About
my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

第n回裏短編コンクール
2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

第φ回裏短編コンクール
2016年、裏短コン2回目の開催。9手詰25作出題の大盛況でした。結果稿はいずれもブログ右袖のカテゴリーからどうぞ。

たのしく、うつくしく。
難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

解付き出題
自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

このブログはリンクフリーです。Sine 2009.6.
メールアドレス
makugaeru●yahoo.co.jp
●を@に替えてください。
全記事数表示
全タイトルを表示
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
詰将棋あるあるbot