出題編はこちら☆なんか汚い初形だね。盤面13枚で自陣と金まであるし。
★まあ、軽い捌きを狙ったものではないので、そういう場合はどんどん悪形も作っていきますよ。
☆初手は31角だと43でも33でも詰まないので平凡に32飛、そしてこの変化が面倒臭い、と。
★はい、43玉には61角から合駒稼ぎ、香合は同角成、同歩、44歩、同玉、35角、43玉、44香があります。桂合は同角成~55桂~54角があります。
☆だから2手目は53玉、ここで62に角を打ちたいので邪魔駒消去のつもりでと金を捨てる。63と、同銀、62角、43玉。ここでどう打歩詰を打開するかが問題だね。
★歩を取る駒を連れてこようと25角は34香合、同角、同と、44歩、同とで歩打には成功しますが、後が続きません。かといって、攻駒の利きを減らす方法は……。
☆あるねー。角を打ち換えればいいんじゃん。44角成、同玉、35角、43玉。これで歩が打てる。
★たまに見られる、利きを飛び越えて打歩詰打開の手筋です。35角もちゃんと短打限定です。
☆あとは飛を成り捨てて綺麗な収束ね。
★それではコメント返信です。(順不同、敬称略)
さわやか風太郎 「初手3二飛は絶対。ここで4三玉の変化が変別に落ちて苦しんだ。5五桂が見えず4四歩から2六角に指が動いてしまった。6二角~4四角成~3五角の打ち替えが印象に残りました。最後は飛車を捨てての開き王手がドンピシャ」
★2手目43玉、61角、52桂合、同角成、同歩に44歩と打つ順ですね。以下追いかけまわして詰んでしまい、この変別はかなりの味悪です。
後藤満 「”大駒は近付けて打て”ですか?リーチに恵まれたボクサーの巧みなインファイトを彷彿とさせる手順ですね」
★短打3回はただの偶然です……。
小野寺 「つめあがりかっけ~」
★一応、モデルメイト?
三輪勝昭 「化ける可能性のある素材かも。サイトの作品にしては超悪形。32飛に53玉15手詰が作意ですか? 一応53玉を先に読み、簡単に詰上がりが見えたので変化思ってしまった。43玉も結局その詰上がりだろうと予想し44歩、同玉、35角、43玉で角が歩になっていないとだから、角を歩に変えるのか、角を巧く使って44玉とさせるのかと思った。どうもその形になりそうにない。44歩、同玉、35角〜61角か単に61角くらいしかなさそう。そこまで読んでこちらが変化なのに気付いた。
解けて最初に見えた手順が作意で拍子抜けしたと言う感想です。割りと面白い手順なのでもう少し工夫すれば学校に発表出来る作品になるんじゃないのと言いたい」
★持駒変換が入ったらすごいですね。ただ、どうも打歩物は苦手なので……。
蛇塚の坂本 「6二角と打ってすぐに玉移動の為消去するてが面白い。3五角4四歩6二飛成のコンビネーションが面白い」
★この打歩詰打開の手筋を使ったら、この収束はむしろ必然になってくるでしょうか。
解答者:さわやか風太郎、後藤満、小野寺、三輪勝昭、蛇塚の坂本 以上5名