詰将棋ウィークリー#75 解答

出題編はこちら

僕の住む市は、本当に田舎で、何もないような所です。僕の通う高校のある隣の市まで行けば、店も並んでいますし将棋道場もあります。しかしまあ、なんとも不自由な場所に住んでいるなあと思います。

さてこの話は関係なくて、ずっと先延ばしになっていたウィークリー#75の解答発表です。



4手目36角成が創作の出発点。横かつ斜め後ろに効く駒でないと、香打から金打までの詰みが防げません。そこで馬合の登場というわけです。
6手目角合は正算で入れました。合駒せずに15玉は、16金、同玉、36飛、同香、17銀、同玉、53角があります。この時28へ脱出するための中合。
以下は収束ですが、これがどうしてもうまく締まらず、角不成で誤魔化したというところです。このちぐはぐした感覚が理由で、詰パラからは返送されてしまいました。

それでは頂いたコメントです。(順不同、敬称略)

小野寺 「ヒントなしでいけました。合い駒はいいのだけど、収束なんとかしたいよね」

★またもや三輪さんからの改作図が届きましたので、最後に紹介します。

権兵衛 「上手く出来ている。合駒に特化していて合駒好きにはいいですね。何をベースにしてどうやって作ったのかな教せえて。オシャレなのに採用さずに返送って明解な理由はなんなんでしょう。説明が書いてないと修整できないよね。根本なのか一点なのか合駒が嫌いかならわかる」

★僕には珍しく、馬合を作りたいな、というテーマからスタートしました。収束が緩いのは自分でも分かっていましたが、僕の力では修正できず……。

後藤満 「ヒントの解読は未了ですが意外と簡単に解けました。移動合、中合、不成と角の使い方がバラエティに富み、最終手はアクロバチックで楽しい」

★思ったより難解ではなかったようで、ヒントもこんなにたくさん必要なかったですかね。

蛇塚の坂本 「2六の周辺で詰み形を想定していたのに4三は、意外。角の動きが素敵。3六角成2八角5三角不成など」

★全体的に角が活躍するのは統一感があってプラスの要素かと思います。

小田原芳樹 「1筋の銀と歩にもうひと働きして欲しいです」

★同感ですが、力及ばず。

木尾下 「角中合,角不成にはびっくりしたが、物足りない感じ」

★内容的には豊富なはずですが、なぜか物足りないのは不思議ですね。作り手にとってはこういう部分が客観視できないので、難しいところです。

三輪勝昭 「36角成の移動合と28角の中合が素材なのでしょうか? だとしたら良い素材とは思えない。成立させるのに結構駒を使っているし、何よりも短編でしまりのある収束にするのは非常に難しいからです」

★中合は正算で無理やり出したので、素材ではない……かと。

それではここで改作図を紹介します。



三輪さんのコメントです。
「41とはどうなのかだけど僕は気にならない。長過ぎますが全体の流れは悪くないと思っています。素材を生かすベストの改作をするのは1週間では無理。新作として発表可能ですが、サイト向き手順だと思っていますのでここで使って下さい」

駒取りが多めの手順ですが、24銀不成が僕が思いつかなかった収束への入り口で、もう少し粘れば巧い纏めが見つかるかも知れません。(とは言っても、僕も2時間ほど試行錯誤したのですが、やっぱりうまくいきませんでした)
このままの図では、41とは気にならないとしても一、二段目の配置が汚いので、あんまり僕の好みではありません。
また時間のある時に、改作を考えてみたいと思います。


解答者:小野寺、権兵衛、後藤満、蛇塚の坂本、小田原芳樹、木尾下、三輪勝昭 以上7名

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三輪案の改作

三輪案を改作しました。

持駒 飛桂
玉方 11香、12金、14歩、22桂、23歩、24玉、31銀、35桂、41金、61龍
詰方 21銀、43馬以上31手詰。

実戦型になりました。
なってない?
金銀香が定位置にいますけどね〜

冗談はともかく序盤をカットしただけです。
3連続駒取りは嫌ですけど捌きの手順でいい感じだと思います。
と言う事は鈴川作とマッチしていなかった事になりますね。
飛を46に置けばさらなる逆算が可能ですが、これで十分だと思います。

No title

なんと、もとの狙いが消えてしまった。(笑)
でも確かに、この手順なら序(というよりも中核)がないほうがスッキリしていると思います。
ちなみに、ある作品を改作して、最後にはその中核部分も変更するというのは、僕がよく用いる創作方法です。3割くらいはこうやって作っている気がします。

改作について

ツイッターを読んで。
僕も詰パラなどに発表された人の作品は改作すべきではないと思っています。
当然当人は気分が悪いはずです。
でも時々こうするとどうなるだろうと思う事は試さなくては気がすまないもので…
でもサイトは直ぐ意見が言える訳だからみんなであーだこーだと案を出す方が面白いと思っています。
特にウィークリーは傑作になりうる素材はここには出していないと思うからなおさらです。

それから僕の私見ですが、原作を明らかに改良した場合でもどちらが優れるかは問題ではないと思っています。
そんなもの原作が優れているに決まっています。
最初にその原理とか素材を考えた作者が偉大なのです。
もし作者が改作図が改良と認めるならその改良図は原作者のものにすれば良いと思っています。
そのくらい詰将棋では素材発案こそに価値があると思っています。

No title

改作について意見を持ったことがないので、ここでは書けませんが、僕が言いたいことは、ブログか詰パラ発表かは問わず、鈴川作の詰将棋はどんどん改作して頂きたい、ということです。
三輪さんに限らず、ちょっと何か改作の案が浮かんだら、コメントに残してもらいたいのです。

改作行為についてもう一言

改作行為についてもう一度ここで書かせて頂きます。
改作行為に対する相馬慎一氏の作者のプライドとかはある程度は配慮しているつもりではいましたが、なってないと受け取られているかも知れません。
しかし、発表された図面が作者の最終図ではないと思います。
作者自身が改良する事があるはずです。
もし誰かの案で改良出来るならそんな良い事はないのではないでしょうか?
より良くなって損をする人などいません。
作者だけでなく見ている人も得をします。
改良になっていなければ受け入れなければ良い事です。
僕が自分の作品を改良されたら、僕はプライドより作品が良くなる喜びが大きいです。
と言うか作品が良くなる事より嬉しいものはこの世に存在しません。
出来たらみんなそうであって欲しいのですが、考え方は人それぞれと言うか現在では相馬氏の改作されると気分が悪いとの考えが大半です。
もし鈴川君が歓迎なら今後も続けるつもりです。
出来れば三輪さんの改作図なんかちっとも良くないとかコメントして欲しいと思います。
僕は自分の改作図がちっとも良くないと言われても全く気分が悪くはなりません。
活発な意見を鈴川君も望んでいると思っています。

No title

はい、これからも改作よろしくお願いします。
どなたかが「古図式の改作をすると、数百年前の作家の考え方が共有できる」のようなことを言っていました。僕も改作は大好きなので、作品をより良くすることの楽しみも分かります。逆に、改作ができない作品は、その作者の実力を垣間見ることができますね。

要駒の活用

掲載された三輪案だけどほとんどの人が良いと思わないでしょう。
その更に改作した図、つまり前半をカットした図はそれなりに面白いと思います。
打った桂が捌けるのが良いだけですが。
カットした部分はそっちの方が良かったはず。
良い方をカットした方がいいなんて何故なるのでしょう。
それは18銀・19歩にあります。
僕は詰将棋で一番醜いのが、打った駒や要駒が取り残されて行く事だと思っています。
逆に一番美しいのがお役が終わった駒を再活用したり捨てたりする手順と思っています。
この技術に一番長けているのが看寿。
詰将棋の最高の賞が看寿の名になっているのは常にこうして創っているからだと思っています。
他は真似出来なくてもその点だけは真似したい。
19歩は無理だとしても18銀は再活用しなければならない駒だと思います。
僕は解答コメントで良い素材でないと言ったのはこのためです。
この銀を捌くのは至難と感じたためです。
発表図にせよ掲載の改作図にせよ僕は18銀が捌けない事は詰将棋にあらずとさえ思っています。
と言うと言い過ぎでしょうか?

ところで咲花さんがツイッターで「デパート作でコメントしちゃたし」と言う書き方をしていますが、これには文句を言いたい。
この様なコメントは大歓迎だからもっとしてくれと。

No title

置駒の活用についてはだいたい同意見です。
僕は構想から作ることは滅多にないので、慣れないことをするとこういう無理が出てきてしまいます。これをうまく捌けることができる方は、本当に優れた構想作家でしょうね。看寿がそうだというのは気付きませんでした。

構想作家だと

構想作家だと18銀が残っていても苦にならないと思うのですが、咲花さんに聞いてみたいところです。
咲花さんの場合は要駒が手順構築の段階で残らない様にするのに長けている。
物凄く気になるから初めから作らない。
出来てしまったら無理に捌こうとしないのではと思っていますがどうでしょう?
それともどんな事をしても捌こうとする僕が異常なんでしょうか?

No title

本当は、構想手順を思い浮かべると同時に収束まで作ってしまうのが一番良いのでしょう。
僕も駒はできるだけ捌きたいのですが、本作のように力及ばずで諦めることもしばしばです。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、進学とともに東京へ。現在、20歳学生。詰工房などの会合へしばしば顔を出します。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。

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