詰パラ 入選44回 大学院

詰将棋パラダイス2013年9月号
大学院 第2番



「塞翁馬」

誤解3 無解0
A14 B4 C0
平均2.77



解説で言いたいことは全て出尽くしているので、ちょっとした裏話を。
桂馬の3連続合の部分が創作出発点なのだが、似た構造の作品がある。王将天狗第29号、昭和42年6月発表の、山本勝士氏作だ(上のフラ盤で再生可能)。連続合の意味付けが殆ど同じで、これはお蔵入りかと思ったが、山本氏の作品は、収束が余りにも重いことが気になった。そこで、4桂をもらったならば、それを全て捨て去る収束が相応しいだろうと思い、正算の苦労が始まる。結果として、84香の配置と、46歩・57歩という苦心の二歩禁利用で、なんとか4桂を捨てることに成功した。
次に、テーマから考えて、序は4桂消去を付けるべきだろうと思い、逆算の苦労が始まった。4桂消去だけなら案外簡単に入る。一旦はそのまま投稿してしまったのだが、もう少し試行錯誤してみると、歩の捌きも交えた煙詰風の序になった。ちなみに、還元玉案は難解な余詰があって断念。
「塞翁馬」というピッタリなネーミングも思い付き、めでたくこうして発表に至った。

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No title

なるほど、中編名作選の作でしたか。

詰工房で春霞賞候補作の候補作として紹介され、皆さん感心していました。
構想作という感じではないので選ばれませんでしたが。

No title

僕の知らないところで広まっていたのですね。嬉しいです。
ちなみに僕はテーマ性が明らかなものは全て構想作だと思っているのですが、どうでしょうか。
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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