詰将棋ウィークリー#88 解答

出題編はこちら

補講も終わって今から暫くは家に引き篭もる年末年始です。



まあ、あまり解説することはないですね。初手33飛成は55玉で無理。逃げ道に先着する55金を打つためには、一旦龍をどかしておく必要があるので、35金から迫ります。対して同玉の変化が恐ろしくややこしいので、分岐参照。
ところが、あれ、あれ、おかしいぞー。35金、同玉、65飛成、26玉の変化が、どうしても割り切れない。出題時に何回も確認した筈なのに……。
言い訳をさせてもらうと、柿木将棋Ⅵは駒余りの順で詰ましてくれるんです。しかし柿木Ⅸは駒を余らせずに逃げるので、今回の変同が発覚しました。
はあ、この失敗は短大発表作でもやったばかりなのになあ。申し訳ありません。
それに加えて。

ミーナ 「初手より33飛成、55玉、35竜、64玉、65竜、同玉、76金、同玉、73飛以下」

あえなく余詰でした。ミーナさんには同時に他に3作まとめて余詰指摘頂いて、驚きました。特に本作は、柿木も指摘しないような手順で、手作業で行われたのですかね?

それではコメント返信です。(順不同、敬称略)

冬眠蛙 「初手が良く入ってなんとか持駒趣向にできた、という感じでしょうか。ちょっとおとなしめですね」

★実は正算です。序の4手が出発点で、ここから収束を探しました。

蘇鉄の木 「初手35金に同玉の変化を割り切るのは暗算では大変だった。後は楽だった」

★この変化を暗算で割り切るのはすごい。変別だらけで面倒だったと思います。

後藤満 「33飛成を成立させる35金~55金が好手筋ですが、詰上りが丸見えでは……」

★52歩が暗示していますか。

小野寺 「龍が質駒なのがアクセント? 収束はすぐ見える」

★上部に何も置かずに作りたいなと思っていたので、龍を質駒にすることを考えました。

変寝夢 「確かに一目でした。初手はまず指してみる手だしね。むしろ龍の往復がもうちょっと入らんかなと思いました。まぁ考えたと思うし、無理矢理そう持っていっても先例がありそうなんだけどね。6一金にして62角が入るような感じは無理ですか?」

★なるほど、あるいは51角を伏線邪魔駒消去という方法もありそうです。変化処理が難しそうですが……。

三輪勝昭 「2手目の変化はどうやっても詰むが、手数内に詰むか読むのが面倒臭いので全く読んでません。嫌な変化です。前半と後半の関連性がない。構成に大きな疑問のある作り方と言えます。失敗作ですね」

★多分三輪さんを含めてほとんどの方が嫌って読まない変化だと思います。前後半のバランスの悪さも仰る通りで、無理に上部に駒を置かないよりも、33飛成、同玉、34金迄で決めておくべきでしたかね。

さわやか風太郎 「初っ端から面倒なただ追い回すだけの変化は勘弁して欲しい。3三飛成の捨てからは一本道。この落差は何だろう」

★三輪さんとほぼ同意見で、こういった一致はとても参考になります。

蛇塚の坂本 「龍の翻弄が、面白い3三飛成の斬りが、カッコイイ」

★横移動が続くのが若干面白いでしょうか。


ここからは#88にちなんだ桃燈さんの作品。僕が勝手に逆算してしまったのですが、オリジナルは74銀上のあたりからです。(駒取りの序が付いていました)



冬眠蛙 「なんてことはない83金捨てが見えず、ちょっと考えました。ただ、この構図(91金~92歩)は既視感があります」

★便利そうなので、誰もが考える形でしょうかね。

蘇鉄の木 「割と簡単で、楽しめました。間違っていたら恥ずかしいけど……」

★中編の手数ですが、流れで最後まで行けます。

後藤満 「<8>のあぶり出し作品は、角を金に換える”錬金術”(?)が売りですね」

★確かに、2枚角が2枚金になっています。

小野寺 「8か。ちと悩んだが」

★小野寺さんが悩むとは、どの箇所か気になるところです。

変寝夢 「88は細い線の攻めで、棋力のない私には大変。5手目いきなり取っちゃうのが盲点でした。初手9三角と打って、にやっとしたのは私だけですか?」

★意味深な微笑。

三輪勝昭 「8では88の意味は全くなさない。もう一個作るか並べるかしないと…と言う事でもう一局は自分が作る事を解答発表迄の宿題とします。細かい変化を読む必要があるので僕はちょっと難しかった。11手目の83金が意外に見えなかった」

★ごめんなさい。もう1作は作れませんでした。というかまだ年賀詰も作っていないです。

さわやか風太郎 「角が二枚とも金に変わるのは偶然でしょうか。見事に「8」が浮かび上がりました。最後は不成が美しいように思われます。手抜きの局詰...8八で詰上げる。ダメでしょうね」

★よし、来年の年賀詰は、最終手26馬迄でいいかな。

蛇塚の坂本 「2枚の角斬りカッコイイ虎の子の金まで捨てての寄せは、読みがないと指せない。あぶり出しは、一抹模様でよいでしょうか?」

★ええー。


そうこうしているうちに、三輪さんから「8」のあぶり出しが届きました。出した宿題を自分で解決かいっ、とツッコミを入れてみる。しかもこれがなかなか好作だから困る。

三輪勝昭 「「8」の曲詰を創ってみました。好きにして下さい」



4銀の配置がなんだか気に入りました。


解答者:冬眠蛙、蘇鉄の木、後藤満、小野寺、変寝夢、三輪勝昭、さわやか風太郎、蛇塚の坂本

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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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