詰将棋ウィークリー#99 解答

出題編はこちら

お待たせしました。解答発表も残すところ#100だけですね。



1作目。大学発表作(フラ盤左下で選択して再生可能)のアレンジです。と言ってもこっちが先にできていました。
と金を取る収束が僕としては気に入らなかったので、別の展開にできないかなあと考え、大学発表作になったのですが、やっぱり主眼の香不成がぼやけてしまったイメージでした。皆さんのコメントも、殆どの方はこちらが良いという判断でした。

コメント返信です。(順不同、敬称略)

さわやか風太郎 「2手目角合が最善。1四に玉を呼んで2五角から2四とが好手順。打った角が更に収束に働くのは鮮やかです」

★今見るとそんなに悪い収束でもない感じですが、と金を取るのがものすごく抵抗感がありました。

蘇鉄の木 「当然のように合駒を出して収束はちょっと意外。好みです」

★しかしこの図でも、狙いの香不成は影が薄いと。

小野寺 「収束が見えにくい。5手目はあまりひっかからないかと」

★僕が解答者だったら100%引っ掛かる自信があります。皆さんお強い。

ふく 「14香、13角合、24桂から始まって、5手目の要注意は13香不成。香成だと11に逃げられて詰まないんですね。あとは24角成以降、46のとが35→24→23と上がって行って、32と(馬)までの25手。19手目22龍が読めず少々もたつきました。とがどんどん上がっていくのがおもしろかったです」

★確かに攻方と金は長旅でした。

冬眠蛙 「25角~24とが良い感触です。アレンジとしては大学のよりこちらの方が好み」

★大学作は中盤の合駒応酬が面白かったもので、あれはあれで一作だと思っていますが、やっぱり香不成は単体で締めたほうが良さそうですね。

三輪勝昭 「最近易しいと言われた作品が中々解けず自信喪失しています(笑)。今回は手数の割に簡単だったので自信回復か(笑)。
13手目25角が好き。僕は作家として自陣成駒や小駒成駒はそれで綺麗にまとまるなら気軽に置くべきと思っています。作家が気軽に置けば、気軽に置くのが当たり前になって行くのではと思っていますし、その方が詰棋界にとって良い事と思っています。このように22とを置く姿勢は僕は素晴らしい事と思いますが、ちょっとまとめ損なっている気もしますね」

★僕は自陣と金は全く気にしなくて、むしろ進んで置くくらいなのですが、それを取って使うのは大嫌いなんです。詰将棋に初形二歩が許されたら22歩の配置にできるわけで。(笑)

蛇塚の坂本 「やっと解けました。ヒントの五手目に注意が、良く解らなかったからです。1四香の合いは、角限定。最後に2二龍と斬り1二歩4三角成は、見事な収束。ヒントの五手目角取りは、香は、不成でと言う注意の意味か?」

★うっかり成ってしまうと、11玉で詰まないんです。これは僕としては結構な罠だと思っているのですが、どうして皆さん嵌らないんだろう。

★次は桃燈さんの作品です。



僕が初めて見た時は、とてもきれいにできてるなという印象でした。そもそも、歩18枚使用の豆腐図式というだけですごいと思います。しかし、皆さんからは微妙な評価……。

蘇鉄の木 「豆腐図式は苦手なので正直評価しづらい」
小野寺 「豆腐図式はよくわからん」
ふく 「正直、豆腐図式は苦手です。詰めることはできても、うっかり変別で解いてしまって、どれが作意を見定めるのに失敗することが多くて(笑)」

★うーん……。豆腐図式に対するバイアスが。

さわやか風太郎 「15手目4三と直で6三ととしてしまい、打歩詰の罠に。20手目玉の逃げ方に悩む。やっと8一玉が最善であることに気がつく。23手目9三歩成の対応にまたまた悩む。7一玉にここで漸く7二歩打の楔が打ち込めて、立ち込めていた霧が一挙に晴れる思いであった」

★15手目は寄ったほうが得に見えますよね。すぐに手を戻して、あ、なるほど、という感じです。収束はちょっとごちゃごちゃしていますが、手数を比較するしかありません。

★桃燈さん、ありがとうございました。


解答者:さわやか風太郎、蘇鉄の木、小野寺、ふく、冬眠蛙、、三輪勝昭、蛇塚の坂本 以上7名

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取るのが絶対に

香が成ると11玉で不詰なのは大変面白い。
だけど香生だと取るしかないのにわざわざ成る必要がない。
僕には実戦で成る人がいたら不思議です。
23に逃げる余地を作らないと不発な狙いだと思いますが。

No title

僕の常識を覆されました。不成が普通なんですか。
そうだとしたら狙いが伝わらないのも納得です。

No title

自分は成生非限定なら成を選択します。
でも確かに実戦なら変化の少ない方を選びますよね。
そういう意味では生とするのが当然という意見も頷けます。

まあしかしそういう意見の相違は置いておいても、確かに23に逃げる余地を作ったほうが映える狙いですね。

ナラズの感触よし

僕はナラズは不利感があるなしに関わらず大好きです。
手の感触が良いからです。
この作品の13香ナラズも良い感触です。
ただこの局面では成不成の選択以前に、先に13香ナラズなら同玉の一手が先に分かってしまう。
先に玉方の応手が限定されている手が見えているのに、わざわざ選択肢がある手を選ぶのは考えられないと思ったのですが…個人差があるようです。
まあ、これは何故ひかからないのだろうに答えただけで、作品の欠点として言っているのではありません。
だけどこれを狙いと主張したいなら、ナラズが取る一手になっていては意味がないと思うけど。
一番良いのはこの手を最終手にする事ですね(えー)。

No title

>ikz26さん、三輪さん
やっぱり不成を自然とするほうが大半なのでしょうかね。僕だったら実戦でも成ってしまうと思います。そもそも11玉の変化を読まないかも。
23に逃げる余地を作るというのは、不成を狙いとした作家的視点からの改良ですね。原図のままで不成を選択する人は、23が開いていても不成を指すでしょうか? こればかりは分かりません。
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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