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第8回たま研参加記 #1

以前からお声をかけて頂いたたま研。
初形曲詰の課題ということで、最後の最後まで作れませんでしたが、前日の深夜にようやく完成。ギリギリのところで投稿完了しました。
作品自体はどこかで出されるかと思うので、ここではあまり深く触れられませんが……。

当日、なんとか迷いながら会場のぽっぽ町田に到着。なんとなく階段を昇っていったら駐車場に出てしまってびっくりしました。会議室は地下ということで……。
13:30にだいたい参加者全員が揃い、たま研の開始です。
前半はT波さんによる、初形曲詰の歴史をふりかえるという講義。
また例によってメモをとりましたので、その概要を以下に記します。
紹介された作品はすべてフラ盤で並べられるようになっています。左下から選択してだいたい3作ずつ鑑賞できます。またiボタンをクリックして発表先などの情報を見られます。



いつも本格的すぎるということで 今回は二部構成として 前半にやさしい講義を 前座として
作品を並べるだけなら易しいと言えるでしょう



1
字だけでなく象形も曲詰とみなす
伊藤宗印 勇略 1号局
いい詰将棋はたまに並べてもいい
初形曲詰でありながら桂がはねていく
打った桂が全部跳ねて消えるという非常に見事な手順

2
言うまでもなく有名 秘曲集
棋力がなくても楽しめる
漫画のような
立体曲詰 光景を表したのは 窓が開く様子 今でも斬新 非常に珍しい

3
これも有名 攷格 徳川家治っていうのが一番のポイント 実際は九代宗桂が手を加えていたとされるが
20番ごとに 市松や十文字など かなり大事
そのなかでこれを取り上げたのは 逆さの七 文字曲詰の初代 「上」からみて七 権力者
捨駒 移動合 収束3手前余詰 キズで構わない
他にも攷格に曲詰はあるが全部余詰 市松は許されるレベルかも
詰将棋史的に意味がある



4
いろいろ時代を遡って 他にも曲詰をまとまって発表している作者は少ない
風流図式 手書き 一般に出たとは思えない 作意不明、収束ボロボロ
将棋月報 将棋イロハ図式 丸山政為さん 「盤駒のささやき」で再編集
京の字はこの人だけ という話をI本さんにしたら ブログに発表した
実はボロボロに余詰んでいる 作意はあまりにつまんないけど
初形曲詰としては時代を考えればよくできてる
田辺重信さんの作品にも出てるが直ってない というか解答募集形式ではないので

5
朝日新聞 荒鷲 当時は東京朝日新聞と大阪朝日新聞に分かれていた
加藤五段が担当していて、勝手にストーリーを作った 基地出発から帰還の手順 角の動きと移動合が面白い
エンジン部を破損しながらも帰還
戦争協力詰将棋として塩沢さんが「詰将棋会の汚点」 昭和14年の4月号に作者本人が解説
「昨年9月 すこぶる不出来でお恥ずかしい 原作には両翼にあたる玉方の桂と銀がなかった 入念に検討を重ね 玉方の逃げによっては変化長があるがこのほうが複雑でおもしろいという解釈 さる方のおすすめで提出 最初の飛行機の形を作り、1回転するのがプロペラ」
国民総動員 金は使わず 詰上りは必ずしも対称形にならないと作者も気付いていたが、作意として対称型が出てくるのがいいでしょう
終戦の日も近いので紹介してみました

6
読売新聞 関根金次郎
神武天皇が即位してから2600年目 日本が盛り上がった年 提灯行列 紀元は2600年~という歌
あぶり出しで二六 手順はそこそこ最初の方はおもしろい 変長あるが しかも駒余らず 当時は問題ありません
最後も一応桂捨が入っていま見てもそこそこ面白いかな 当時は読売新聞は地方の一新聞
Sさんから変長駒余りの指摘? ダメでした 桂合がいい手 それは確認したんです



7
有名な王の字 奥薗さんの代表作 実は余詰んでいるが 長い間曲詰一番の傑作とされた
変則連取り 75飛車で余詰んでいる 作意はかなりすごい 左右で同じ感じではがす 
私もすごいびっくりした

8
言わずと知れた柏川さんの二上
45を埋めておく
柏川さんらしい 曲詰でありながら手順も素晴らしい
字の意味がある組み合わせとしては1号局
複線的な手順で詰将棋史に残る名作

9
詰将棋が発展すると 安達康二 田中至 工藤紀良 大型初形曲詰に興味を持って作っていった
田中至 星のささやき昭和38年 当時双玉はかなり難しい そもそも作ろうと思った人が少ない 気付いただけでも意味がある 手順としてはそんなに面白くない 駒取りがボコボコ 手順前後あり また余詰もあり こっちも凝っている手順 ちゃんと捨駒しないと詰まない 作意にしてもいいような手順なんですけど
作意は71飛 なんかもう駒をボロボロ取っていくという
あとは小駒図式になって 後半気持ちいいかも 銀の二段活用
市松の曲詰の中では捌けているほう しかも不完全多い T内勲氏くらいしかない?
まあ双玉が認知されていない時代にこれで作ったというのがすごい



10
岡田さん これも双玉 手順はいま見てもそこそこおもしろい 逆王手 実は力技の余詰がある Y田さんが看寿賞作品集の解説で発見した 修正案としては一路左に寄せる でもそうすると価値があんのかという
作意は打った飛車をすぐ捨てて なかなか綺麗 いかんせん余詰で残念
双玉で初めて看寿賞

11
次、有名なNHK 史上初の3段曲詰
確か当時昭和49年で テレビ的にもニュース 一般的なニュースでもやってた 子供の頃注目されてた パラの表紙
UMY原さん 「NNHKじゃ?」
HKの5手詰が星野さん、本郷さんにあり、そこから発想か?
TETSUさんのHP見てください

12
九連環 当時全国紙 普通の本屋で詰将棋の特集号 駒場さんの王の字 これで特集なんて言ったら買いますよね 若いころのI尾さんとか詰研メンバーが 深井さんが眼鏡 これおすすめです 座談会とか 北原さんのエッセイ、門脇さん 会合が写真入りで
それに載ったやつで駒場さんの作品集でも気に入っているらしい 王の字でいいのに九連環とか名前つけちゃって
左右対称で9種類の形がある これは新記録だ しかし実は添田宗太夫に10回対称形がある 四百人一曲集に載っているので確認
手順はまあそこそこ すっごい難しい
ポイントとしては66香が限定打
あれ、T-baseの手順が間違えてる 飛車左だよね(27手目) いい加減ですね



13
E・L雄名義で3作 ぜんぶハガシ趣向の石垣図式 ピレネーの城はその中でも出来が良い
あとで読者サロンに修正図 
53歩消去 55歩が二歩で打てない さすが添川さん ハガシもひねっている
剥がし終わって守りがなくなったので収束に入る
これかなりいいですよね 添川さんの作品としてはごく初期ですが才能を感じる

14
王国 なにが王国かというと 詰上りが白抜きで王の字 しかも「国」の字でもある 当時感心した
手順ははっきり言って…… 手順前後あり 実は無駄手入りがあってそれだと詰上り形にならない

15
有名ですね ヒロエ 発表先がなんと報知新聞(全国紙) 看寿賞 相馬康幸さん
45桂と打っておくのが大事53に駒がきいてないと63香成が詰まない 逃げられそうな中でやるので巧い
三段曲詰 当時すごい話題になった いま見ても良く出来ている
報知の人にこういうのがあるよって言って じゃあ載せましょうって
オリンピックの新聞もU佐美さんがいたので売り込みできる
将棋の亡くなった方の記事 黒川一郎さんのときも
手順の真ん中でロが出てきて重複もない



16
曼荼羅 詰上り対称と立体対象曲詰のダブル長手数記録
結局飛車合しかないんでそれを繰り返すんですが 左側にいくと作意に短絡するので 右の端っこまで逃げる
Collectionの頃
これがまた中央に戻って詰むというのがすごい 左右対称で最長手数 最後も曼荼羅なんですかね 相馬さんらしい

17
初形曲詰というとこの人を忘れてはいけない コーヘイさん パラの誌上を飾った 解答者45、6名 金追いでターン
ポイントは普通34馬のところ打歩詰なので わざと45馬とよろけて 収束 最初の飛車が動く 最後に逆王手まで入るのが気が利いている 実に見事 初形文字曲詰最長手数
本当は本人に来て頂きたい

以上で覚えるべきものは終わったが これで17局なのであと3局
他にも巨匠がいる



18
森田さん いつも年賀詰でかなり難しいのを こんなん正月にもらっても困るなっていうの
でもこの作品は好き 「独楽まわし」 ちょっと考えさせるところがあって 馬が一回転する 森田さんの年賀詰の中では一番好き 馬のことを駒って言いますよね 洒落てて簡単だし 新年としてすごいいい

19
大御所といえば北原さん この形で桂香だけで詰むんだ あと何もいらない感じ 馬捨も入る すごい おもちゃ箱でも紹介されている

20
最後 大御所といえば橋本さん 年賀詰の巳の字 おもちゃ箱の投票1位 この形から不規則趣向 年賀詰にはもったいないのに年賀詰で出しちゃうのが橋本さん

これぐらい紹介しておけばおおよそ大事なところを押さえておける
どれもやっぱ見たことあるだろうけどどれもいい作品 今後も覚えておきたい




ここで、TETSUさんの書いた文章がレジュメとして配られていたので、それの説明

kyokugei.jpg

日本文化の形百科 2万円くらいする本 将棋で形といったら曲詰だろう 現代に至るまでのあぶり出し、立体曲詰まで
K内さんのおくろう記38盤 9作の連作で 最初小さい花火がどんどん大きくなっていく
そういう現代的な取り組み

この後に課題作を並べる時間があり、例会終了時に投票用紙を集める、という方式でした。
いずれ詰パラで出題されるので、ここでは省略させてください。

これで前半終了となります。後半はK内さんの講義。記事が長くなってしまうので、#2で公開します。

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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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