61金が泣いている

投稿用紙作成マニュアルでも登場した、あの作。

33-6.gif

解説はこちら。
まあなぜこれがたびたび話題になるかというと、61金が不要駒ということ。
大崎さんのブログでも2回も登場。
ここにいても、よいりゆう / 浦壁手筋とは何か
不要駒配置が鈴川手筋だなんて言われていますが 笑。

こうやって話題になるのは嬉しいことなのですが、相対的に作品の本質の部分に触れられなくなるのは少し不本意。そこで改作を試みました。

33-6p2.gif

改作とは言っても、投稿前に既にこの図は得ていて、どちらにしようか迷った挙句61金を置くことになりました。
この図では、その代わりを果たすのが31飛。しかしこれは不要駒ではありません。
原図にはあった42桂。これは34へ利かせるための余詰防ぎだったわけですが、31飛はその代役も担っています。これがないと36玉に対して45角、35玉、34とという順で余詰みます。
そして増えた12歩。飛は34にダイレクトに利いているわけではないので、やはり防ぎきれません。35玉に対して13角、同と、25と、同玉、34銀のような筋で余詰むので、その防止です。

図だけを見ると、駒数は変わらないものの改作図のほうがバランスが良く、貧乏図式になっています。(まあと金があるものは貧乏図式と呼ぶことに抵抗を感じますが、使用駒の統一感としては勝っています)
ではなぜこの図を選ばなかったかというと、この作品の主張点として、「小駒図式から」角飛角飛の連続合が出てくることがあったからです。それを狙っての金配置だったのです。
しかし、大学解答のブログを見ると、小駒図式に触れた短評は一切なし。つまり無理をして不要駒61金を置いた意味が失われたわけです。それどころか61金の意味を尋ねる短評まであっては、逆効果になっているのが分かります。
こればかりは作者と解答者のすれ違いに他なりませんね。

ちなみに最近は左玉に凝っていて、この機会に左右反転しようかとも思ったのですが、これは右のほうが好きです。理由はありません。

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代わりが歩では

発表図の61金を置いて〇〇手筋と言うのは賛成出来ないですね。
何故なら62に打って手に入るのは歩だからです。
これが銀とかじゃないと意味ないと思いますね。
この作品は創作動機は浦壁手筋と言いたい手をやりたかったとしても、それがメインの構成でなくなっている作品ように思われますね。
僕なんか最初にやりたかった事は入れない方が良くなっていた。何て事は日常茶飯事であります。
その時は最初にやりたかった事はそのまま入れておきたい気になってしまいます。
だから、61金を置きたい気は分かります。
ただ、62に打って手に入るのが、歩では浦壁手筋(僕はこの名称は不適切と思っていますが)ではないと思いますね。
それと浦壁手筋なるものは、中編だと狙いがボケちゃう気がします。

No title

もちろん浦壁手筋が本作のメインではありませんし、創作動機も角飛連続合が出発点です。
うまい収束がないかなーと思っていたところに、まるで短編のような構想の手が入って、しかも連続合がもう1回繰り返せるなんて、まるで夢のようではないですか。短評にも、繰り返し手順をつなぐ機構も巧い、といった趣旨のものがあり、成功していると思います。
浦壁手筋の名称は定着させようなんてちっとも思っていません。「都合の良い駒を開王手で入手するための限定打で、合駒の変化は二段の飛び道具のロケットをつくって割り切るもの」という概念が、たった4文字で言い換えられて、しかもある程度通じるというのが便利なので使っただけです。どういう場面で使うべきかなどの議論には興味ありませんのでご了承を……。

飾り駒肯定派

僕は飾り駒肯定派です。
変化紛れが良くなるなら置いた方が良いと思っています。
その点では61金があった方が優れます。
だけど71角と62角を比較したら手に入る駒が金と歩では、妙手感はそんなにないです。
61金を省くとどうなるか。それは〇〇図式になります。
僕は〇〇図式には全く付加価値はないと思っている作家です。
なら61金を置く派かと言うと違う。
〇〇図式には付加価値はないとしても、試用駒に統一感があるのはちょっとした美しさがあります。
発表図から61金を省くと美しくなると思います。
まとめるとこのように作者は効果があると思った飾り駒が、効果がほとんどなく美的感覚が悪くなる駒を置く事を鈴川手筋と呼ぶのはナイスネーミングです(笑)。
これは冗談です。皆さんはこう言った時に鈴川手筋と呼ばないようくれぐれもお願いします。

No title

僕自信も鈴川手筋を否定して結局このように改作しましたからね 笑。
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
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