第n回裏短コン「duplication」

年末は忙しい……。(24日と25日に学期末試験)

さて今日は、裏短コン4作目の解説。

7位
duplication
青木裕一



点数012345678910
人数00136596821

正解41 誤解1 無解3
得点2.55
人気投票 1位:0人 2位:0人 3位:4人
ベストタイトル投票:2人

作者
これを投稿する少し前に出来のいい類似手順作を見つけてしまいました。
どうするか悩みましたが、その図を参考図として載せたうえでこの作を投稿しました。
そして、少し前に返送されてきました。あ、おかえり。
捨てるのももったいないので、裏短コンに投稿します。

★詰パラで構想作を連発されている青木さんの登場。裏事情ばらしちゃってごめんなさい 笑。

★56からの脱出が気になるので、こちら側から角を打つ手が見えます。56角? 67角? 78角? 89角? すべてそれっぽいので悩みますね。
★実はこれらはすべて紛れ。作意は54角と、こんなところに打つのです。
★56玉には67金迄なので35玉ですが、またもや45金と重く打つ。下辺にある歩を信用して上部に追い出します。
★36玉に対し、脱出を防ぐギリギリの手段が、33龍からの34金! なんとこれで詰上り。角の二段ロケットで合駒すら効きません。
★これがわかれば、初手の紛れが詰まない理由も見えますね。例えば67角だと最後に龍で72角を抜かれてアッと声が出ます。56角、89角も同様。ならばと初手龍筋を止める78角は同龍でぜんぜん詰みません。

★duplication=重複。まさに名は体を表すタイトルでした。
★青木さんの仰る類似作というのは、フラ盤の左下から見ることができます。詰パラ1984年10月池田俊さんの作品。
★duplicationをかなりコンパクトにまとめたような作品ですが、3手目16飛と、「重複」の金打の前に1枚目の重複を解除しちゃっているのが違いですね。あとは初手の紛れも。

★詰パラからは返送されてしまいましたが、裏短コンでは見事に好評が集まりました。

有吉弘敏
タイトル通りの手順。54角・45金とダブルで72角の効きを止めています。

孫の手
効率が悪そうな角金打ちから捌いて見事な詰め上がりに。初手78角がそれらしくて悩まされた。

★そうなんですよね。この紛れに陥った誤解者が1名いました。

長谷川
重く打って最後にさっと開くのは解いていて気分がいいですね。

桂花
だるま落とし、というイメージ。

★上手い喩え。

三輪勝昭
空き王手の形なのに、二重に止めるとは。僕には紛れがないのは逆に好感触。ベスト5予想。
作者予想=divD作

オオサキ
題名で作意が見えた。重複しているのは2枚の角の利きだと思ったが、角を遮る龍金という可能性も無くはないか。

★どちらも真だったりして。そういう意味付けもduplicationしている?

冬眠蛙
康平さんが創りそうなタイプ。あれいない。

夏風
斜め一線の重複感でお腹いっぱい。ちょっと食べすぎ。

馬屋原剛
6手目34銀の移動合がすっきりしない。
いつかの詰工房で青木さんに見せてもらった思い出。

もーたー
6手目34銀って気になる人には気になるんかな。すみしん氏。

★移動合は微妙なところ。同龍、27玉、37龍迄9手駒余りですが、作意6手目に27玉と逃げた場合と比べると無駄合とみなしていいのかもしれません。指摘はもーたーさんと馬屋原さんだけだったので。

divD
二重角そっぽ金。右に寄せるのは無理か。

★でも詰上りで角の足で27玉を阻止する緊張感は残しておきたい気持ちがわかります。

まつきち
67角や56角の紛れが効いていて54角は打ちにくい(78角だったらスゴイのですが、それは欲張り過ぎというものでしょう)。詰め上がりはソッポの金だが2枚角が一線になるのは新鮮さを感じる。タイトルもピッタリ。

山下誠
56角ではなく、重ねて54角が値打ち。

★56角には同歩も同玉も7手以内で詰むんですよねー。

金少桂
配置から両王手ものかと思ったらまさかこんな強烈な詰上がりとは。タイトルは英和辞典で調べて納得。

★ダブル王手=「dupli」cationですか。語源的には。

松尾 裕
苦労させられた タイトルもぴったり。

名無し名人
取り敢えず初手67角と打ってみると、最後にあっちの角を素抜かれる。なるほど78角かと思ったら同龍で全然詰まない。54角とは裏をかかれた。78角でも一局作れそう。馬屋原さんか青木さんで悩むけど、馬屋原さんかな。

★残念、的中ならず。

中村雅哉
54角は重複感があり指しにくい。下辺の駒配置(1筋の歩など)がやや無雑作な気がする。例えば一路左に動かし27歩/28歩・36歩を27銀/28とで1枚減らすとかできないか?

★左にずらすのは盲点でした。

EOG
解いてなるほどのタイトル。

奥鳥羽生
72角筋に「重複」する63龍と45金には立退いてもらいます。

肉饂飩子
すぐに見える56角では詰まない。

kaga
詰上りを買います。

さわやか風太郎
初手56角としたことで道草を食ってしまった。最後のソッポ金が面白い。

園城寺怜
紛れにはまった。少し盲点だった詰め上がり。duplicationの意味が分かればすぐに解けたかもしれないが英語弱者には無理だった。(解けたあと辞書で調べました)

後藤 満
タイトルが初手のヒント?

たくぼん
基駒を54角にすれば素抜かれないのか~。78角まで考えちゃった(笑)

★開王手の軸駒を変換するという構想作?

みつかづ
3手目までなかなか見えず苦労しました。龍を捨てることで合効かずを実現する収束が見事でした。

h160se
一瞬で詰め上りが見えてしまった。

河童生
辞書を開いて題名の意味を知る、成る程。最後の金のソッポ行きが命です。

ほっと
初手78角ならもっと点数付けてました。タイトルはちょっと良い。

ikiron
重複して打つ1〜3手目が狙いだろうか。でも初手は78角の方が嬉しい。

★どうなんでしょう? 78角だとちょっとありきたりに思えてしまうのですが。

ほい
タイトル、カッコいい。作品イメージにピッタリです。

齋藤光寿
ベタ打ちからのこの展開で気持ち良さも倍増でした。

小林尚樹
シンプルかつ直球勝負のタイトル。時間差で2枚になる角を表現しているのだと思う。これはこれで満足。

★タイトルはかなり好評だったのですが、ベストタイトル投票は2人と少なめ……。

不透明人間
歩を多用した配置は好みです。(「必殺技」短評のduplication)

★不透明人間さんは「必殺技」にも同じ短評を書かれました。

ミーナ
初手に56角は、最後に角を抜かれちゃう。
作者は若島正。論理的な作です。

すみしん
誤解により、柿木将棋による解答です。タイトルから、両王手と思い込み、苦戦のあと玉砕という結果でした。なるほど、タイトルは角の利きをニ重にするという意味だったのですね。竜捨てからの金ソッポは爽快でとても楽しい作品と思います。

3時のおやつ
一目67角や56角だがきわどく逃れている。初手5四角は非凡の凡にしてなかなか指せない心理的好手。

彼方
最終3手で視界が一気に開ける。重い序が逆にプラス要素。

竹中健一
最初の重い3手が好手になる不思議!

★意見が一致!

tsumegaeru
斜めに駒が並ぶのが面白い。詰上りが気持ちいい。

占魚亭
作意は意外と(?)平凡。竜ソッポから考えた僕はバカボン。

村人A
ちょっと面白い。理屈としてはアリ。

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僕のコメントは空き王手と書いて

僕は開王手とは書かないよ。
空き王手と書いているはず。
用語辞典が出来て開王手とする事になれば従うけど、僕は開王手とは書かない。

池田作は

この作品は続けざまに72角道を止めるのが狙いだから、池田作とは別物でしょう。
それから僕は最初に54角~45金が見えたので紛れがないように思ってしまったようだ。
二重に止めると面白い作品が出来そうな形だったもので。
こうする手順の作品が出来そうだなと思ったら、それが作意だった。
僕はこの作品を高く評価しましたよ。

No title

三輪さん、すみませんでした。修正しておきます。
でも詰パラでも表記は統一されているみたいなんですよね……。(僕は実戦形を実戦型に修正されたことがあります)

短評から

「じっせんがた」でもそうだけど短評は誤植以外は本人の書いている字を使うべきだと思いますね。
僕は開王手は「ひらき」と読むか「あき」と読むか分からないのが嫌なんですよね。

それから短評を読むと人それぞれ感性が違うので面白い。
僕は67角は全く読まなかった。ので67角と打つと龍を抜かれる事に気付いていない。
一瞬で作意が見えるタイプの作と思ったので、同じ人がいてホッとした。

右に寄せるのは、僕は大駒の足を長く使うのが好きなので僕はしない。

左に寄せて1枚減らすのは、僕は歩が並んでいるのが好きなので僕もしない。
これも同意見の人はいるようだ。

アルファベット題名がダメなのは僕だけかと思っていたら、近い人はいるようなので一安心。

★とにかく短評が多いのは面白い。

No title

誤記と意図的なものの違いの判別が難しいことと、せめて棋譜表記(▲7六歩などと書く方もいる)はそろえたい、ということで、体裁を整えることがあることはご了承ください。改行なども曖昧になってしまうことがあるので。
まあしかし空き王手や実戦型などはそのままにしておきますか。

短評が多いのはいいことです。表短コンでは5つ載るかどうかですものね。
たくさんの短評を求めて来年以降の裏短コン(実施するかは未定)への出品が増えたらいいですね。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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