第n回裏短コン「必殺技」

明日で……今学期の講義が終わる……。

裏短コン7作目結果稿です。

6位
必殺技
小林尚樹



点数012345678910
人数001354108911

正解42 誤解0 無解3
得点2.56
人気投票 1位:2人 2位:0人 3位:3人
ベストタイトル投票:0人

作者
最近、切替ロジックにハマっております。
変同や変長までも覆い隠そうとするある意味で厚かましい(笑)タイトル。「必殺!」の方が臨場感があって良いかも。

たのしく、うつくしく。#10で1月1日の作品を紹介させて頂いた小林さんが登場。Twitterを見るに、裏短コンのために試行錯誤を何度も重ねてくださったようです。

★裏短コンは1作目からずっと開王手モノが続いています。さて本作、飛を不用意に動かすと5筋脱出が見えていて、そして59飛などとしても58歩合、同馬、56玉で捕まりません。36銀からの両王手を試しても逃れ。
★角筋を止めてひじょうにやりづらいですが、55飛。ここしかありません。37玉は57飛の両王手で詰みですから46玉と逃げます。
★ここでもいろいろ手が見えて迷うところですが、55に銀が利いている状態では2度目の開王手は不可能と判断。結論としては持駒の金銀に物を言わせ、35銀!、そして尻金で45金と攻めます。
★37玉と逃げる変化にはいつでも57飛の1手詰が付きまとうので、35銀、同歩、45金、同銀と素直に応じるしかない玉方。55の利きが外れた瞬間、必殺技の59飛!が炸裂して、鮮やかな詰みとなります。

★筋違い角に飛車の遠移動はよくある詰上りですが、初手に飛車を浮いてバッテリーを作っておくところが主張で、スイッチバックのような味がある作品に仕上がっています。また、上下の角に対して、守備駒の配置の方法も対称的でおもしろいです。
★裏短コンの中では最も純粋な短編、というような作品で、中位層のねじり合いを制して6位に。もう一匙の驚きの要素があれば評点0.1の壁をクリアしてトップ5作の中に食い込めたかも。

まつきち
角道を止める初手と最終手のコントラストが良い。常に両王手の変化を含みにした金銀の打ち捨ても好感触で、解後感は抜群。タイトルは気持ちが伝わってくるような……。

冬眠蛙
個人的に、この詰上りは金子清志さんの「夢追いスナイパー」の印象が強すぎます。

★夢追いスナイパーは1988年詰パラ幼稚園に発表された5手詰の傑作。フラ盤の左下から選択して並べられます。

長谷川
2手目の局面で手が広いのでかなり迷いました。58にスイッチバックすることばかり考えていて、59飛が盲点でした。

有吉弘敏
短編作家としては、一度は手掛けたい詰め上がりですね。本作は初手の限定移動を入れたところが主張ポイント。(鈴川氏と予想)

★なんだか鈴川作っぽいと自分でもちょっと思ったりしました。これ

桂花
最終手59飛は名作の香り。

三輪勝昭
これ2手目58歩合とすると、最後59飛と引けないので有効合とも考えられる。
まあ、7:3で無駄合で良いと思うけど、僕は3の有効合派。
作者予想=さわやか風太郎作。

★58歩合の場合、最終手57飛迄の9手駒余り。作者自認のキズ。無駄合かどうかはなかなかグレーなところですが、作意中6手目に37玉と逃げた順(作意と等価)を答えれば無駄合と呼べそう。

ミーナ
こうゆうのを振り飛車ってゆうんだっけ。横振りと比べると縦振りは珍しいか。配置が対照っぽくて、オシャレ。2手目合は無駄合でオケ……っと。
作者は上田吉一。スタイリッシュです。

中村雅哉
見かける筋だが、シンプルにまとまっている。あと、2手目58歩合がちょっとだけ気になる(最終手が59飛でなくなるので、厳密には無駄合と言い切れない意味があるかも)。

★まあこのキズがなければ詰パラに出してたかな?

オオサキ
初手37金が絶対だと思い込んで苦労した。両王手は強い。作意の遠引きも予定調和で良い。

夏風
捨駒をしてから55飛?と考え始めたのでやや苦戦。綺麗にまとまっています。

★36銀とか37金とか考えてしまいますよね。

もーたー
ネット専門の人と予想し奥鳥羽生氏。

★奥鳥羽生さんはネット専門じゃない……かと。

孫の手
飛車は15に開くかなと予想したら59だった。

★それで1作。

divD
必殺、最遠移動!……変化の両王手の方が必殺か?

金少桂
必殺技をちらつかせながら守備陣を牽制。潔く必殺技を食らうか、それとも最後まで回避するかは玉に決定権があります。

園城寺怜
『必殺技』は空き王手のこと? それとも両王手? 最後の変同のせいでどっちのことか分からず仕舞い。

馬屋原剛
必殺技とは両王手のことだろうか。既視感のある手順。

すみしん
必殺技とは、45金を37玉と逃げた際の57飛の両王手を示しているのでしょうか。私としては、上の解答手順にも挙げた同銀からの59飛の透かし詰めのほうが良い印象を受けます。

★作意は59飛迄ですが、必殺技の真意はどちらでしょうね。作者コメントからすると59飛のほうかな。

青木裕一
他に必殺の狙いの作品が多すぎて、必殺技感が薄いです。

★あー……。

山下誠
段取りよろしく、期待通りにスイッチバックを実現。

松尾 裕
28には逃げられない。

名無し名人
キワモノ揃いの中、数少ない正統派短編。これは自分の作品にしたいくらい好み。だからこの作品を名無し名人作と予想してくれるのを期待しています(笑) 小林尚樹さんかな。

★的中!

不透明人間
歩を多用した配置は好みです。この空き王手は名無し名人さん。

★いた~! 笑

EOG
55飛~57飛までの詰上りが第一感。変同?と思ったが割り切れていた。

★んっ、さすがに6手目37玉は割り切れていない。

奥鳥羽生
何回かこの必殺技をくらったが、色々なパターンがあるようだ。

肉饂飩子
これは最近の流行りだな。

kaga
飛の動きを買います。

さわやか風太郎
躍動感があり、大技一本といったところ。実に爽快。

後藤 満
フィニッシュを演出する退路封鎖が好印象。

★金銀捨てで力をためて、という緩急がいいですね。

tsumegaeru
中盤が少し退屈。

★と思ったら別の見方も。

たくぼん
55飛から59飛はお約束みたいなもんでこの順から考えちゃうんですよね。上手いんだけど。

みつかづ
5手目が見えずに苦労しました。6手目変化同手数駒余らず37玉は57飛までで、大駒の利きを改めて体感できて楽しかったです。

★僕としては最終2手前の変同は、逆にプラス要素だと考えています。

h160se
54歩が残念な配置。もう少し工夫が欲しかった。

★54歩のおかげで初手に到達できた方も多そう。

河童生
58飛の動きを楽しんで下さいね、必殺技、少し大袈裟ですよ。

ほっと
綺麗に出来ているが、もう少し発展性がありそうな気もする。タイトルも今一つしっくりこない。

★ベストタイトル投票0人は残念。

ほい
きれいに決まった両王手。

ikiron
胸のすく詰上り。必殺技は両王手かと思ったがハズレ。54歩なく成立すればこの上なかったのだが。

3時のおやつ
何処までも追掛ける両王手地獄の影。

彼方
37に玉が行くと57飛で詰み。

竹中健一
これはもう定番!一目で解ける。

★解答王ならだいたい一目では 笑。

★最後は必殺技の名前をお二人にどうぞ。

齋藤光寿
この必殺技は南斗水鳥拳と見ました。

占魚亭
アバンストラッシュ!

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No title

結果まとめ作業、お疲れ様です(^^)

いやぁ、金子さんや鈴川さんの作品が、文句なしに素晴らしいです。
知っていたら恥ずかしくて出せなかったかも^^;

No title

さて皆様、ご解答ご評価及びコメントをくださりありがとうございます。
こういうのってくすぐられるような恥ずかしさがありますね。
感謝します。

ところで、私の作品の作者当ては絶対不可能だと思っていたのですが、なぜわかったのでしょう・・・
ぜひその理由を伺いたいと思ったりしましてw

No title

本格派の短編は確かに予想しづらそうですね。名無し名人さんは他にたくさん的中しているので消去法的な考え方かな。
裏短コン、とにかく詰将棋1作に対してこんなにコメントが載るのはなかなかないことです。

No title

> 裏短コン、とにかく詰将棋1作に対してこんなにコメントが
> 載るのはなかなかないことです。

本当にそうですね。
鈴川さんの企画もそうですが、皆様に心から感謝いたします(^^)
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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