田島秀男作401手の鑑賞

今月号デパートで解答発表されている、正解者0人の田島秀男作。
この結果稿の文字数ではまったく語り尽くせていないのだろうとは思いますが、とりえあえず解説を読んで、作意がなぜ成立するのかというところまでは理解しました。
おそらく敬遠して手順もまだ見ていない方が多いと思いますので、そういう方のために簡単な解説をここに用意してあります。



2/19 細かい変化・紛れを加筆修正しました

長編には疎い僕で、どんな作品でも見るたびに、よくこんな手順が実現するものだと感心してしまうのですが、この作品の深みは突出しているものがあります。
上のフラ盤で、作意と主要な分岐を見るだけでも、ぜひ。

そして、なぜこれを記事に取り上げたかと言いますと、同じく原型復帰型無駄合の理論を使った「古時計」にも焦点を当てたかったからです。
こちらは次の記事で書く予定です。

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看寿賞長編

今年の看寿賞長編はどうなるのでしょうか?
田島秀男氏が7・10・11月号のデパートで何れも受賞級の作品を発表しています。
しかし同じ作者が同じ部門で複数受賞するのは前代未聞です。
かつて藤本和氏が順列七種合煙「虹色の扉」と簡素形七種合47手が同じ年に発表され、本来ならどちらも受賞しなければおかしい作品でしたが、受賞したのは47手だけでした(当時47手は長編)。

今年の看寿賞は岡村孝雄作「来たるべきもの」の受賞はまず確定です。
ただ長編賞になるのか、特別賞になるのか。
私は長編賞でなければおかしいと思っています。
いっそのことダブル受賞でも良いですが。
これは詰将棋史に残る超傑作です。

次に田島作。
3作の内最低でも1作の受賞は確実でしょうが、どの作品が受賞するのか。
私個人の意見としては、11月号の作品は正解者0の話題性や復元型無駄合が絡むという点で、特別賞が相応しいと思っています。
それで7・10月号のどちらかが長編賞。
これで一応丸く収まります。
希望は両方受賞ですが。

他に添川公司作「はやぶさ」や中村宜幹作「ポルカ」も候補ですが、今年は田島旋風のせいで不運なことになりそうです。
去年の看寿賞「枯野行」は添川煙としては水準ですが、去年は長編の候補が少なかった(というか田島秀男の発表がなかった)からラッキー受賞でした。
「はやぶさ」は「枯野行」と同レベルか、それ以上です。
最近の看寿賞長編は田島秀男の発表がある年は氏の独壇場、発表がない年は他の作品がラッキー受賞という状況になりつつあります。

No title

看寿賞に関してはあまり興味がないので、僕からはコメントしづらいのですが。
特に長編になると、教養が足りませんので。
自分の好みから言いますと、7月号の四桂連合趣向作がダントツです。
11月号のこの401手は、おそらく長編賞で受賞することはないでしょうね。

No title

「天月舞」を思い出しますが、こんな複雑なことができるのか、という素晴らしい展開。じっくり理解したいです。

No title

外側の歩を取ると一つ内側に中合されてそれを取りに行く構成、どこかで見たなと思ったら天月舞でしたか。
しかしその構成をいろんなところに散りばめて、ひたすら複雑になっています。
h160seさんの「乱」の解説も読んで理解ておきたいです……。
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管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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