第13回解答選手権チャンピオン戦

いまさらな気がしますが、一応記録として。

会場は東京タワーの真下。今年はなかなか会場を確保するのに苦労したようです。

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競技説明をする柳田会長。

基本的に挨拶など面倒なものは一切カットですぐに競技開始です。

第1ラウンド問題はこちら

僕は試験場内でずっと後ろから見守っていました。
プロ棋士や奨励会員は座席が前のほうで、しかもほとんど暗算なので、ほとんど様子はわからなかったのですが。

30分すぎたあたりで会場後ろ半分を見回してみると、1番はすでにほとんどの方が解けていて、2番を盤に並べて考えている人が3割、2番が解けて3番を考えている人が2割、2番をパスして3番を考えている人が3割といった感じ。
2番、なかなか難しかったようで、ある方の解答の様子を見守っていたところ、45中合、同香、53玉のところで手が止まっていて、そこでしばらくしてあっと気づいて詰め上げ、最後に2手目の変化を確認していました。
3番は意外に初手が難しかったみたいです。
某短大担当は、73角成~62馬のところを82角成~71馬としてしまい、「いやあれは誤記ですよ~符号間違えただけですよ~」と仰っていましたがまんまと作者の罠にはまっているといった感じ。
4番は、取りかかったら考えやすかったようで、要するに25桂が見えればいいのですが、さっと見破っていた方もちらほらいた印象。1ラウンド中4番だけ正解の方もいました。
5番は初手とその変化が厄介で、あとはこの作者得意の……という作品。筋に入ればいいのですが、玉が43にいる状態での46香などの紛れがあり、やはり難しかった様子。
前デパート担当者、僕が最初に後ろから見ていた時はすでに5番を考えていて、さすが有力解答者と思っていたのですが、そのあと1番に戻って悪戦苦闘しており???
1番は4手目28玉の変化での18金や、5手目が見えにくいという意見が多かったです。

1ラウンド終了で昼食休憩。
大阪会場では藤井三段が驚異的な成績を収めたようで、その話題で持ち切りといったところ。
東京会場での満点者は5名。第2ラウンドでも全問正解すれば優勝のチャンスは充分にあります。

第2ラウンド問題はこちら

こちらはラスボス10番が控えているので、それ以外はやや軽めの選題。
しかし後ろから見ていても6番に苦戦してなかなか先に進む方がおらず、ちょっと心配になっていました。序の2手がなかなか難しかったようです。
7番に差し掛かっても、それをサラリと解けた方は少なく、ずっと考えているか飛ばして8番に進むかといったところ。
角筋が通っていない状態での23香成が見えにくいとのこと。プロ棋士含め実力解答者が何名もここで手順前後して落ちていました。
8番は中合のタイミングと場所で疑心暗鬼にならなければどうということはない問題で、ぜひ解いてもらいたいところ。が、34歩合の手順前後で誤解者ちらほら。
9番は前回の解答選手権からの持ち越しになった作品。やはり双玉は名物ですからね。正解率は高め。32香成、同歩を入れておかないと最後再び捨合されて逃れるのが注意点でしょうか。
10番。選題時には1人解けるかどうかという予想でした。作意に限りなく近づいていたとしても15歩の有無に関係した変化を読みきらないと正解どころか部分点にも至らないという恐ろしい作品です。
詰将棋作家のひとり言のブログで解説されています。17が銀なので26銀上に抵抗があること、15歩が余詰防ぎに見えること、変化処理ための駒がゼロだということなど、まさにそのとおりといった感じ。
結局、正解者はゼロでした。(大阪会場で集計ミスがあったようで、申し訳ありませんでした)

優勝は大阪会場の藤井三段。2位も奨励会員の黒川三段。3位は解答選手権創始者の若島さんということで、プロ棋士入賞ならず。

今年は難易度やバランスなどを考えてもいい選題だったのではないかと思います。
ちなみに問題の選考は初級戦・一般戦含めすべて2/14の秘密会議で行ったのですが、「若者はせっかくのバレンタインなのに詰将棋なんてやってていいんですか?」と心配されてはーーーキレそ~~~~ (°~°)となっていました。
来る4/9、初級戦・一般戦ともにお楽しみください。

打ち上げの席では行方先生に2月号高校発表作を褒めて頂いたり、田島秀男の裏話を聞いたり、女流アマ名人(同い年)と伊藤果先生の作品を解いたりしていました。
僕が今まで解答選手権に作品を投稿したことがなかったのは、短評がもらえないことが理由の一つだったのですが、宴会で直接コメントをもらえるということもわかり、次回あたりは……と思っています。もちろん、それに適した作品ができればの話。

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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

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2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

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難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

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今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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