詰パラ 入選123回 短期大学

詰将棋パラダイス2017年1月号
短期大学 第1番

入選123回
東京都 鈴川優希



誤5 無18
A15 B13 C1
平均2.48

☆収束に必要な13飛を合駒で出すところまで逆算してしまうのが作者の力。相変わらずのヒットメーカーぶり。(○黒誠一)



15桂と26桂は歩でもいいのだが、2手目金合を割り切るために桂にしている(分岐参照)。このあたりの変化が煩雑で、無駄に難しくなった感が否めない。
しかし、序2手の逆算がないことには、本作の軸が通らないと見て、無理してでも入れてある。
作意を眺めているだけだったら好形から大駒捨て主体のさわやかな手順だと思う。

詰パラ 入選122回 デパート

詰将棋パラダイス2016年12月号
デパート 第2番

入選122回
東京都 鈴川優希



誤0 無2 正26

竹○健一―同じ銀で2回の移動合ってうまいですね!



収束からの逆算で作ったのだろうかと解説で言われているが、実際は2手目の移動捨合がやってみたくて、そこから正算した。これはいい収束がついたものだなと。広い初形が詰上りで2×5にまとまるのがよい。テーマだった移動合の銀を取って、その銀を打ち最後に捨てる構成もよい。
なおファイルの更新日時を見ると2011年だった。中学生時代の在庫にしては完成度がやたら高い。というか、当時は「いい作品はもったいないので当分投稿しない」という謎のスタンスだった気がする。

詰パラ 入選121回 短コン

詰将棋パラダイス2016年12月号
短編コンクール 19番

入選121回
東京都 鈴川優希



誤0 無18
A72 B26 C2
平均2.70
5位(全50作中)

清野広○―塞ぎたくない馬筋を塞ぎながら龍の大移動で決める。



一発ネタだが、9手詰が最善の表現となる手順ではある。易しくてリズムがあって、好きなタイプの作品。
もともとは馬の大回転に龍捨て2回という、いわば45度回転した構図で作っていたが、方針を切り替えることで使用駒を大幅に抑えることができた。熱意ある方は元の構図で再現を試みてほしい。

詰パラ 入選120回 中学校

詰将棋パラダイス2017年11月号
中学校 第2番

入選120回
東京都 鈴川優希



誤4 無6
A70 B29 C3
平均2.65

原○清実―金か、銀か。87か、97か。成らせるのか、成らせないのか。どれだ?



典型的な金銀打捨て手筋物だが、短評にあるようにパズルチックな面があって見られるようになっているかと思う。
最近は玉方不成をよく作っていたので、たまには成で。
しかしそれにしても配置・手順ともに重い。

詰パラ2016年11月号 幼稚園

詰将棋パラダイス2016年11月号
幼稚園 第2番

東京都 鈴川優希



誤0 無0 正148

川島○嗣―飛と龍で42角の働きを封殺する手順が鮮やか。



しばらく更新してなかった発表作のまとめをぼちぼちやっていきます。
33飛の焦点打を派手に表現できました。
実戦形なのは初手23金からの余詰防ぎです。

詰パラ 入選119回 大学

詰将棋パラダイス2016年9月号
大学 第3番

入選119回
東京都 鈴川優希



誤0 無8
A25 B4 C1
平均2.80

山○誠―取った飛車を惜しげもなく捨てて、24を塞ぐ辺りが難しかった。最後までリズミカルな手順が続いて気持ちがよい。



歩が6枚もあって身構えるが、内容は実にシンプルなはず。
後半のリフレイン的手順からの逆算で、12金を置いたからにはこれを合駒で出さねばなるまい。
初手に飛車を打つところから始められて満足。
最後、24桂を同歩でも同金でもいい、変同というか非限定というかキズというか、があるが、これは作者としてはそこまで気にならない。

詰パラ 入選118回 短期大学

詰将棋パラダイス2016年8月号
短期大学 第10番

入選118回
東京都 鈴川優希



誤14 無22
A16 B4 C1
平均2.71

池田◯哉―シンプルな変化に支えられた29香はもちろん素晴らしいが、その舞台装置を作った61角を打つところからはじめて、その角も消せたのもうまい。



素材がよかった。そこに自らの思想を加えて、最も納得できる形で作品に仕上げた。

23玉、61角、33桂、14桂。持駒飛香。
たったこれだけで最遠打と27桂合の枠組みが現れてくる。優秀な素材。
その桂は26に打つことになりそうだし、そうすれば22飛から34桂の両王手でまとめたくなる。
あれこれやっていると、変化がすべて割り切れ、これだけで作品になっている。



41角成、同飛、33銀成、同桂の4手の逆算も、無条件に入る。
最初はこれでもう発表しようと思っていた……。

しかし、気になったのは61角の存在。
詰上りで働かない大駒は気に入らない。
これを捨てないことには納得できない。



なんとか捨ててみた。
いろいろ考えたが、43角成から腹金で詰ます以外には手段はなさそうだ。
すると最後34への脱出を防ぐ必要がある。
原図では33が桂なので、34に攻駒の利きがあると23玉の局面で34角成以下の余詰がつらい。
そこで13歩と33桂を交換する。26桂に24玉が詰まなくなるので、36歩を追加する。まあ仕方ない。それと引き換えに14桂を打つ逆算が容易になった。
しかし54歩、64とは、最悪の配置。最終手非限定な上に(ちなみに64とを55香にすると43角成を省いて53歩成からゴリ押して余詰)、そもそも収束待ちの配置は美しくない。
ではどうするか。最終手を金打にすればいい。その金は42で入手すればいい。



これはちょっと巧い。31香配置は43角成のところ43金、41玉、32杏の余詰を防ぐほか、22飛短打を強調する役割を果たす。
41玉にして32銀、同玉の逆算も無条件に入る。
しかし理想の逆算は、61角、32玉の2手。初手に打った角を最後に捨てるのが、構成の面では最高だ。
よくよく盤面を見ると、42金が22杏に変化しただけ、という対比も生まれる。

そうして発表図に至る。
55銀、73銀の追加は痛いが、相場は4枚追加というこころをよくこれだけで乗り切ったと思いたい。
逆に言えば、この2枚の銀を追加してまでも、初手61角から始めることは重要なのだ。
最遠打から中合、両王手という派手な手順を挟んで、冒頭に回帰する。その両王手の面影は詰上りでは消失している。
素材のよさを引き出すだけなら、最初の図が一番いいかもしれない。しかし、それでは自分の手で作った感じがしない。
己のやっていることは物語の創作なのだ……という気がしている。

詰パラ 入選117回 小学校

詰将棋パラダイス2016年8月号
小学校 第4番

入選117回
東京都 鈴川優希



誤0 無10
A105 B19 C2
平均2.81

鈴木◯幸―角飛捨てで準備工作しておくのが巧妙。



「リア・ピース先捨手筋」×2。「退路に捨駒」の置駒バージョンという解釈でいいと思う。
構想から作ったのでやっぱり下手だ。特に37とは48角防ぎ以外の意味がないので爆笑の配置である。余詰防ぎを装ってと金にしてある。結果稿を見る限り、欺き通せたか?
構想を巧く図化する作家はやっぱりすごい。

詰パラ 入選116回 詰備会

詰将棋パラダイス2016年7月号
詰備会作品展 第2番

入選116回
東京都 鈴川優希



誤2 無2
A24 B10 C1
平均2.65

◯下誠―17桂が意外な邪魔駒。最後は槍襖でユーモラスな詰上り。



この最終手をやってみたかっただけですが、リズミカルな逆算で、初形も象形なのでまあ成功でしょう。
8手目12玉でもいい非限定ですが、ギリギリ許容範囲ですかね? 努力して直るタイプの非限定じゃないですし。とはいっても指摘されるまで気づかなかったのは情けないです。

詰パラ 入選115回 短期大学

詰将棋パラダイス2016年7月号
短期大学 第4番

入選115回
東京都 鈴川優希



誤0 無5
A41 B11 C1
平均2.75

☆イケメンの鈴川君である。いかにも好手順が出そうな初形すらもイケメンである。

☆39香は26玉なら詰むが、38銀くらいで詰まないので、上部脱出を防ぐ初手は57龍。いきなりの合駒読みだが、香・歩が使えないのが大きく、あっさり桂合に決まる。さらに47香で、再度の合駒読みだが、これまたあっさりと桂合。合駒の決まり方までもイケメンである。

☆36玉に勢い39香としたくなるが、26玉で逃げられる。龍筋を通しておく28桂が肝要だが、わざわざ成香を作らせてからの39香が格好良い。取れば28桂なので38合だが、今度は香歩に加えて桂すらも使えない。斜め駒は27に打てるから、珍しい消去法で飛合に決まる悲哀。

☆28桂捨てで成香をスイッチバックさせて37飛と据えれば収束まで見えてくるが、この飛を捨てての詰上りまで、実に華麗に決っている。

☆軽く創った感じだが、初形・導入・収束、どれも隙がない。何故作者が創るとこうも格好良く決まるのかと考えてしまうが、その理由はここまでの文脈できっと自明であろう。(石黒◯一)



この解説は全文引用するほかないだろう 笑。
貧乏感がよく出ている作品。ちょっといじれば持駒変換を入れられそうな気がしないでもないが、まあこのままで満足。
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my cubeへようこそ。詰将棋のブログです。駒を並べてアートが表現できるって素敵なことじゃありませんか? 詰キストの方もビギナーの方も楽しんでいってください。

管理者:鈴川優希
月刊誌「詰将棋パラダイス」を活動拠点とする詰将棋作家。石川県のド田舎育ちですが、大学進学とともに東京へ。詰工房などの会合に顔を出したり、解答選手権などのイベントを運営したりしてます。詰将棋は小学生の時から作り始め、2009年5月に詰パラ初入選。2015年12月に最年少同人入り(入選100回達成)。半期賞受賞6回。2016年4月より詰パラ連載「ちえのわ雑文集」の世話役に就任。現在、第一作品集を執筆中。出版は今夏を予定していましたが果たして……。

第n回裏短編コンクール
2015年11月に開催した企画で、7手詰を募集して17作を出題しました。45名もの方に解答していただき感謝です。順位発表はニコ生で放送するという新しい試み。

第φ回裏短編コンクール
2016年、裏短コン2回目の開催。9手詰25作出題の大盛況でした。結果稿はいずれもブログ右袖のカテゴリーからどうぞ。

たのしく、うつくしく。
難解? 複雑? そんなものとは無縁な「易しいからこそ楽しい」作品を紹介していく連載です。不定期更新。

解付き出題
自作を解付きで出していた企画で、現在#120をもって休止中。在庫整理の意味合いが強いので質より量です。

今週の詰将棋・
詰将棋ウィークリー

今週の詰将棋は2009年7月からの2年間100題。詰将棋ウィークリーは1012年3月からの50週は幻想咲花さんとのコラボ、それ以降は鈴川単独の出題で2014年3月まで、#100をもって終了しました。解答して頂いた方に感謝します。
※81puzzler閉鎖につき詰将棋ウィークリーの記事にはリンク切れが多いです。

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